【監修】エステティシャン 丹沢まどかさん のプロフィール
脱毛に通っている間は日焼けができないことはご存じですか?それでも年々強くなる紫外線、夏場にお出かけしないってことは出来ないです。
さらには「気をつけていても日焼けしてしまう」「もともと地黒でやけやすい」「仕事柄、日焼けをしてしまう」そんな女性たちはどうしたらいいのでしょうか。
日焼けをしてはいけない理由を知って、対策や対応方法を学んでいきましょう。
目次
日焼けはどのようにおこるの?
まずは根本的な日焼けする原因について少しだけ説明します。
日焼けは、紫外線がお肌にはいらないように守ってくれる防御反応です。お肌は紫外線をあびるとメラニンという黒い色素を大量につくりだします。
この黒い色素に紫外線は吸収され、お肌の内側にある真皮層をまもってくれ、しみ、しわ、乾燥などのダメージからお肌を守る役割になります。
①紫外線の種類
紫外線UVA
生活紫外線とよばれ、紫外線の90%を占めています。波長が長く室内や曇りの日でもふりそそいでいます。肌の表皮を通過し、真皮層にとどき、シミ、しわ、乾燥の原因になります。
紫外線UVB
波長が短く、エネルギーが強いため、じりじりとあびている感覚を感じる紫外線です。春から夏にかけて一番強く、晴れている日にあびているとお肌の炎症がおき、赤みやほてり、ヒリツキの原因になります。
②日焼けで起きるお肌の状態
黒くなる
サンタンというお肌が黒くなる状態です。日焼けをしてから2、3日でお肌が黒ずんでいき、肌の新陳代謝によって2ヶ月ほどでじょじょに元のお肌の色味に戻っていきます。繰り返すことでくすみ、シミが目立つようになっていきます。
赤くなる
サンバーンというUVBによってお肌が赤くなる状態です。日焼けをしてから6時間ほどで赤みほてり、ひりつきを感じ、急激な日焼けの場合、熱をもって水泡がでてきます。
数日から1週間ほどで赤みがおちつき、お肌の新陳代謝によって黒くなり2ヶ月ほどでじょじょにもとの色味に戻っていきます。
脱毛中に日焼けがだめな理由
脱毛をはじめようとすると必ず日焼けはしないようにと注意事項があります。脱毛は、お肌にレーザーや光を照射し肌の中の毛がもっている黒い色素に反応すると熱にかわり吸収され、細胞が変化をおこし毛がはえてこなくなるいう仕組みになります。
紫外線も黒い色素に吸収され、反応するためお肌にリスクがでてきてしまうのです。お肌におきてしまうリスクを詳しく説明していきましょう。
①脱毛前に日焼けをした場合
痛みが強くなる
脱毛前にひやけをしてしまうとメラニン色素がたくさん作られているので、脱毛をした際に毛とお肌のメラニンに反応してしまいます。ふわっと温かい感じからぱちっと熱く感じる体感があり、いつもよりも痛みが強まります。
お肌の赤みがつよくでる
お肌のメラニン色素に反応するとお肌が赤くなります。脱毛の範囲がひろければ、それだけ範囲広く赤みがひろがりますし、熱をもって炎症してしまう可能性もあります。
ひりつき、痒み
お肌のメラニン色素に反応するとひりつき、痒みがでてしまいます。もともと乾燥肌、敏感肌の方はとくに感じやすいようです。
脱毛の反応が弱くなる。
本来、日焼けをしていなければ毛のメラニン色素に反応することができるのに、お肌のメラニン色素が多く存在することで毛への反応が弱くなってしまいます。せっかくの脱毛の機会がもったいないですよね・・。
②脱毛後に日焼けをした場合
痛み、ひりつき、痒み
脱毛したあとのお肌は、脱毛後の熱が毛から肌にかけてひろがっています。熱がこもっているお肌に紫外線をあびるとさらに熱が加わり痛み、ひりつき、痒みがでてきてしまいます。
毛穴の赤み
毛穴中心に熱がこもっているため、紫外線をあびると赤みがでてきます。毛穴から全体にひろがってしまうこともあります。
乾燥、しみ、シワ、老化肌
脱毛後のお肌は乾燥しがちです。さらに紫外線をあびることでお肌に炎症がおきてしまい、乾燥がひろがってしまうことがあります。
お肌にとって乾燥は大敵です、そのまま適切なケアをしないとバリア機能の低下、ターンオーバーの乱れにつながり、シミ、シワができやすい肌状態になってしまいます。
脱毛中に日焼けをしないために気をつけること
①日焼け止めは全身に塗る
外にでている顔、首、腕、足はしっかり塗りましょう。夏場で薄着になった場合、デコルテ、背中など露出するところも忘れずに。ここ近年では髪用の日焼け止めもあるくらいですから、しっかり塗っておいたほうが良いです。
SPF値というのは1で20分間日焼け止め効果がつづくというものになりますので、日中の日焼け止め効果のためでしたらSPF20~30程度、PA値は日差しの良い所に長くいる時間が多いのであればプラス3程度でよいと思います。夏のレジャー、海水浴に行く際にはSPF値、PA値の高いものを選びましょう。
汗や皮脂、洋服のこすれ、手洗いなどですこしずつおちていってしまうので、日中に1回塗り直しをしておくほうが良いです。
日焼け止めにも様々な種類があり、ミストタイプ、シートタイプあたりはささっと塗ることができそうです。日焼け止めをどうしても忘れてしまう方は普段いることが多い場所にもおいておいたり、トイレや玄関先などにおいておくというのも手かもしれません。
②洋服や小物アイテムで日焼け防止
薄手のカーディガン、ストール、帽子など洋服や小物アイテムでファッショナブルに日焼けを防御しましょう。紫外線は目からも入るというデータもありますので、紫外線の強い日中はサングラスや日傘なども上手に身に着けてお出かけしましょう。
③地下道、日陰を歩く
日焼け止めや洋服を身につけても、日焼けをしてしまうことがあります。夏の炎天下、日差しの強い時間帯は意識して地下道や日陰を歩きましょう。
それでも日焼けをしてしまったら対応方法
①脱毛の予約を変更
・ヒリヒリ、違和感がある
・皮がむけてきた
お肌が落ち着くには2週間ほど時間がかかります。日焼けをしてしまった部位を脱毛するには予約を変更するか、他の部位に変更してもらうか。
いずれにせよ、予約日までに1度相談の連絡をしてみましょう。
サロンへ行ってから脱毛ができませんになってしまうのはせつないですよね。
②日焼けがおちつくケア方法
保湿のスキンケア
日焼け後のお肌の特徴は2つ。
②メラニン色素がふえている
美白の化粧品には、お肌を白くするために美容成分がたくさんはいっているものがあります。日焼けした直後のお肌には刺激が強いものもありますので、まずはお肌に近い成分の保湿でしっかりケアしていきましょう。
アミノ酸、ヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどが含まれている化粧水がおすすめです。クリームやミルクタイプは油分の保湿になるので、化粧水、保湿ジェル、ゲルタイプの水分多いスキンケアでしっかり潤していってください。
日焼けの赤みやほてりが落ち着いたら、美白化粧品、収れん効果のある化粧水でお肌のひきしめ、美白ケアもしていきましょう。
③夏の脱毛をお休みする
外回りが多い営業の仕事の方、マリンスポーツの選手、海外へ旅行など、日焼けをさけることができない方もいらっしゃいます。それでも脱毛したいと言われる方は思い切って夏の脱毛はおやすみしましょう。日焼けがおちつく時期に脱毛をして、日焼けをする時期は、脱毛をしない。メリハリをつけるほうが、ストレスなく脱毛することができます。
同じように脱毛したいけど、日焼けが心配な方は、カウンセリングで相談してみましょう。あなたにあった脱毛プラン、通い方をしっかり相談して自分に合った脱毛をしてくださいね。
脱毛当日にも注意!
日焼けに気を付けるあまりに、脱毛当日に日焼け止めクリームを塗るのはNG!
最低その日の施術が受けられなくなる為、塗らないようにしましょう!
まとめ
いかがでしたか、脱毛にかよっている間でも気をつけてしっかり通って行きたいですね。
しっかりと日焼け対策を守っていけば安全に脱毛することはできます。
何か心配があればサロンに相談してみてくださいね。