【監修】エステティシャン 丹沢まどかさん のプロフィール
お顔をきれいにしたい、気になる悩みを改善したいという要望は多く、フェイシャル真ニューもたくさん種類があります。
その中でも脱毛とフェイシャルを同じ日に施術は可能かどうかをよく聞かれることがあります。
お肌にトラブルが起きないのか、気をつけた方が良いのか、アフターケアはどうしたらいいのか、気になる質問をご紹介していきます。
フェイシャルエステと顔脱毛を同じ日にできますかと質問をよくもらうことがありますが、結論としては可能です。
しかしフェイシャルにもいろいろな種類があるため、一概に全てのフェイシャルエステが可能とは限りません。
一緒に受けることができるフェイシャルエステはどのような種類があるのか、注意点やアフターケアなどご紹介していきたいと思います。
目次
1、顔脱毛とはどのような施術をするのか
顔脱毛とは、口周り、頬、ひたいなどの顔の細い毛産毛に対して、光を照射して脱毛をしていきます。光は700nmという波長をもち黒色のメラニン色素に反応し熱を加えていきます。毛に熱が加わることで脱毛され、処理された毛は10日から2週間ほどの期間をかけてターンオーバーとともに自然に排出されていきます。
照射するヘッドの肌に接触する面の大きさによりますが、顔全体で200ショットから300ショットほどになります。顔脱毛の施術後は毛に加わった熱が皮膚全体に伝わるため、敏感な方は赤みやほてりを感じることがある人がいます。
2、併用できないフェイシャルエステ
①フォトフェイシャル
650nmから1200nmの波長を含む光を顔全体に照射していきます。光の波長によって皮膚の表皮から真皮まで届き、シミやニキビ跡のような赤から黒色に反応していきます。
光の照射後はターンオーバーが活性化するため、しみやくすみ、ニキビ跡といった色素沈着を徐々に薄くしていくことができます。
また真皮層のコラーゲン生成を促進するため、ターンオーバーが活性化し、ハリ弾力がでることで、ほほのたるみ、しわ、毛穴が小さくひきしまることを感じることができます。
肌のキメが整ったり肌全体にトラブルが改善すると人気があります。このフォトフェイシャルの光の波長ではメラニン色素に反応する光が含まれているため、脱毛効果があると発表がありますが、脱毛するための光の設定にくらべるとフォトフェイシャルの光は広範囲のメラニン色素に届くようになっているため、すべての毛がなくなることはないでしょう。
フォトフェイシャルの光は減毛する程度のため、毛をなくしたい方は顔脱毛をうけることがおすすめです。
フォトフェイシャルと顔脱毛は同じ日に施術をすることはできません。
脱毛の光はお肌の中の毛のメラニン色素に集中的に届き、フォトフェイシャルの光は毛を含むお肌全体に広く届くため、お肌の中では光が2重に届き、負担になってしまいます。
フォトフェイシャル後のお肌のターンオーバーが高まり、肌の内側にあるしみやくすみが押し上げられています。活性している状態のお肌がおちついてくるのに、最低2、3週間はあけてから顔脱毛をおこなうことが良いでしょう。
②ラジオ波フェイシャル
ラジオ波は高周波をお肌に照射することで皮膚から筋肉の奥深くで深部熱を発生します。
暖まることで血流やリンパの流れも良くなり、また温熱効果によってコラーゲン生成を促し、内側からハリや弾力、つやがでてきます。
余分な脂肪を燃焼することでしわ、たるみ、むくみがひきしまっていきます。アンチエイジング効果が高く、効果の即効性を感じられるフェイシャルです。
顔脱毛を併用はできません。毛根よりも奥深くにラジオ波の熱がとどき、全体を温めるため肌全体にほてりや赤み、かゆみが出てしまう可能性があります。
エステやクリニックの機械の性能によって落ち着くまでの時間が異なります。肌が落ち着くまでの期間をカウンセリングで確認しましょう。
③フェイシャルマッサージ(小顔、造顔など)
フェイシャルマッサージはエステティシャンのハンドで温めながら皮膚の中を流れるリンパ液、血液の流れをよくし、ツボや経絡を通りながら刺激することで老廃物や不要なリンパをおしながしていきます。また顔の筋肉のコリをもみほぐし、柔軟にしてリラックスさせていきます。
疲れたような顔やたまったむくみがとれ、すっきりとしたお顔にしていくことができます。気持ちいいので定期的に受ける方が多い人気のエステです。
マッサージは顔脱毛の前にうけることはできますが、あまりおすすめしません。
顔脱毛の光によってお肌の内側には熱がこもるため、施術後に赤みやほてり、かゆみが起きてしまう可能性があります。
自宅でのマッサージやマッサージ効果のある美顔器なども脱毛当日から1週間程度はひかえることが良いでしょう。
顔は毛細血管が多いため、過剰なお手入れは赤ら顔や血管拡張になどの負担になってしまいます。フェイシャルの中でも、肌の内側を活性したり、熱をくわえたりする特別なフェイシャルは顔脱毛とは一緒にうけることはできません。
肌が落ち着いたころに受けていくようにしっかりと計画をして予約をすることをおすすめします。同じサロンにメニューがある場合は、カウンセラーに相談してみましょう。
3、併用できるフェイシャルエステ
①ピーリング
肌の表面のふような角質を取り除き、肌のターンオーバーを高める効果があります。エステではAHAや植物の種子でできたゴマージュ、クリニックではフルーツ酸、サリチル酸、トリクロロ酢酸など協力な薬剤を使用します。
クレンジング、洗顔後に薬剤をお肌にぬり、時間がたつと中和してふきとるか洗い流します。不要な角質が取り除かれることでターンオーバーが活性し古い細胞が新しい細胞へとうまれかわります。ニキビ後、毛穴の開き、くすみ、しみなどに効果的です。
顔脱毛の光照射をする前にピーリングをすることは可能です。
ピーリングをして不要な角質がなくなることで光の浸透がよくなり効果的です。
顔脱毛をした後、毛が新陳代謝によって排出されていく際に、不要な角質があることでターンオーバーが遅くなりますし、毛穴からぬけおちるのに時間がかかります。ピーリングで不要な角質をなくしお肌が整うことで毛の新陳代謝も促進されるのでとても良い効果につながります。
②イオン導入
イオン導入はプラスとマイナスの電気を流して、イオンバランスを整えていくお手入れです。
お肌に有効な美容液を塗布してイオン導入するとイオンが引っ張り合い成分を浸透してくれるため、手でつけるよりも保湿力が高まります。潤いが高まり、ハリやつやを感じることも出来ますし、続けていくと肌荒れや毛穴のひきしまり、バリア機能を高めてくれる効果があります。
顔脱毛の光照射をする前にイオン導入をすることは可能です。
お肌の内側のイオンバランスがよくなることで細胞が活性化され、潤いのある肌になっていきます。お肌に水分が多ければ毛のぬけもスムーズに排出され、毛穴もひきしまりやすい状態になるので一緒にうけていきたい施術のひとつです。
まとめ
時間がない人や、美容効果を高めたい方に、同じ日に併用できるエステはありがたいですよね。
しかしお肌が敏感な方、刺激をうけやすい方は施術前にカウンセラーに相談してください。
サロンやクリニックで使用する機械や化粧品によって効果効能が異なるため、併用できないこともあります。お肌に負担なくきれいを目指していきましょうね。