【監修】エステティシャン 丹沢まどかさん のプロフィール
女性にとってムダ毛の処理は必須事項。するっと抜ける毛もあれば、ぷちっと痛みを感じる毛もあって、途中で毛が切れてしまったときの落ち込みようといったら切ないものです。
また暇つぶしにちょうどおもしろい毛抜き。ロフトや東急ハンズのような雑貨小売店には「毛抜き」コーナーがあり、持ちやすさ、つかみやすさに優れた商品が多く売られています。
しかし、そんな毛抜きですが、実は毛の自己処理の中で「一番よくない自己処理ナンバー1」なのです。
「え、やってはいけないの?」とおどろいた人は毛抜きの仕組みについて、毛抜きの危険性、アフターケア方法について正しい知識を学んでくださいね。
目次
毛抜きの仕組み

毛抜きはお肌の表面にでている毛を毛抜きでつまみ一本一本細胞から引き抜くことで処理していく方法です。毛の成長には「毛周期」と呼ばれるサイクルがあり、「成長期」「退行期」「休止期」の3つに分かれ、それぞれが一定期間をかけて繰り返されます。
毛抜きに最適なタイミングは、毛が成長している「成長期」です。この時期に毛を抜くことで、毛根をしっかりとキャッチでき、埋没毛を防ぎやすくなります。一方で、退行期や休止期に無理に抜いてしまうと、毛穴や周囲の細胞に負担をかけ、肌荒れや色素沈着のリスクが高まる可能性があります。
また、毛根は毛細血管と密接に結びついており、そこから栄養を受け取って成長しています。このため、毛を抜く際には痛みや出血が伴うことがあります。毛抜きを使用する場合は、肌へのダメージを最小限に抑える方法を取り入れることが重要です。
毛抜きのメリット
毛抜きの大きなメリットは、肌の表面に黒い点(いわゆる「青髭」や「黒いぶつぶつ」)が残らない点です。
特にかみそりや脱毛クリームと比べると、毛根ごと取り除けるため、毛穴が目立たなくなり、一時的にツルツルの肌を実現できます。また、毛が生えそろうまでの時間が長くなるため、頻繁な自己処理が不要になるのも利点の一つです。
さらに、毛抜きは外出先や緊急時にも使える手軽さが魅力です。たとえば、旅行やデート前、気になる部分をすぐに処理したいとき、手軽に使える毛抜きは重宝されます。特に小型で持ち運びしやすいデザインのものを選ぶと、化粧ポーチに入れておくことでいつでも対応可能です。
毛抜きのデメリット
毛根には毛細血管や神経があるため、毛抜きで引き抜くときに痛みや出血をともなう場合があります。耐えられない痛みではないですが、一本一本の処理のため痛みがちょっとしたストレスになります。
毛抜きのデメリットとして、最も注意すべきなのは長期的な肌への影響です。頻繁に毛を抜くことで毛穴の周辺が炎症を起こし、その結果、色素沈着や黒ずみが目立つようになることがあります。
また、埋没毛(うもれ毛)のリスクも高まります。埋没毛は、毛が皮膚の下で成長してしまい、黒いポツポツや盛り上がりとなって表れる状態です。これを無理に取り除こうとすると、肌に傷をつけて跡が残る場合もあるため、慎重な処理が必要です。
そして、毛抜きを手で行う場合には、時間がかかります。片ワキだと30分ほどでしょうか、あげている腕やずっと横をむいているため、首肩が痛くなってしまったり。一回ですべて処理をするよりも定期的に処理を進めていくことをおすすめします。
毛抜きの種類
毛抜きにはさまざまなタイプがあり、それぞれに適した用途があります。以下に代表的な毛抜きの種類を紹介します。
①手で毛抜き
平行タイプ

スタンダードの形でお肌に対して平らになっています。何本かまとめてキャッチして引き抜くことができ、ワキやひざ下、腕など一気に処理していきたい部位におすすめの毛抜きです。
先斜めタイプ

お肌に対して斜めになっており、まとめてキャッチして引き抜くタイプになっています。また、先端部分で1本1本狙って抜くことができるので眉毛や額の生え際、Vラインの形の近くなど形をきれいに整えたいときにおすすめです。
先丸タイプ

毛抜きの先が丸くなっていてお肌に当たる部分が優しく刺激が少ないタイプになります。フェイスラインや産毛などをキャッチしやすくお肌を傷つける心配がないので、乾燥肌や乾燥肌の方におすすめです。
ツイザー

先端が細くとんがっているタイプで、細い毛や産毛をキャッチすることが得意です。とんがっている部分がお肌に刺激になるので、気をつけて使いましょう。
産毛ローラー

スプリングを転がし、顔の産毛を抜いていくローラーです。スプリングが産毛を絡めて引き抜いていきます。
金属製:適度な強度で使いやすいのは金属製です。特に、ステンレス製は毛をつまみやすく、力を入れずに引き抜くことができます。金属製は劣化しにくく、長年使い続けることができるため、毛抜きといえば金属製のタイプが多く出回っています。
プラスチック製:持ち手部分がプラスチックでコーティングされ、強度が上がっています。デザインや色も可愛らしくポーチに入れておきたくなります。
コーティングされているので強度がしっかりしたものが多く、わきやVラインなど太い毛をしっかりつかみたい方にはこちらがおすすめです。
②機械で毛抜き

ボディ用
お肌にあたるアタッチメントが幅広く、しっかり毛をキャッチできるようになっています。毛の流れに沿ってお肌の上を動かしていくと、毛をしっかり抜いてくれます。一気に引き抜いていくため、慣れてしまえば痛みも耐えることができます。
防水機能が付いているタイプもあるので、お風呂場で一気に処理してそのまま水洗いすることも可能です。基本が毛を抜くタイプなので、ある程度伸ばしてからの処理になりますが、そんなに伸ばせないという方は短い毛でもキャッチしてくれるタイプかどうか確認してみましょう。
フェイス・うぶ毛用

リファスキムシェーバー/ReFa SKIM SHAVER
Amazonで購入
あご、額、まゆ、ほほなどの細かい毛をしっかりキャッチしてくれる顔専用もあります。
毛抜きだけではなく、クレンジングやマッサージ、角質ケアなどのフェイスケア機能がついているものもあります。
毛抜きのやり方
毛抜きは、正しい手順を守ることで肌への負担を最小限に抑え、より効果的に処理することができます。
特に、デリケートな部分や肌トラブルを避けたい場合は、以下の基本ステップを参考にしてください。
①入浴をしてあたためる
毛抜き処理の前に入浴をしてお肌を温めておきましょう。温めたお肌は角質もふっくらし、毛穴も開いていて柔軟性があります。また、汗や皮脂が取れることで毛もつかみやすくなっています。
入浴まで時間がある際には、ホットタオルを電子レンジで作って部位を温めてもOKです。
②毛抜き
しっかりと毛をキャッチして、毛の生えている方向に毛抜きを引っ張りましょう。まとめて抜くときも同じ方向に生えている毛を選んでキャッチします。一瞬で引っ張りぬくと痛みを感じづらくなります。
③毛抜き後は冷却保湿
毛抜きは毛根に刺激を与えるため、直後は毛穴のまわりに赤みがでたり痛みが続く方もいます。熱を持つ部分を冷水や保冷剤、冷やしておいたタオルを5~10分ほど使用して冷やしましょう。
その後は化粧水の水分が浸透してお肌や毛穴を冷やしてくれるので、手持ちの化粧水を2度塗りするのがおすすめです。保湿することで毛穴が引き締まり、お肌をきれいにケアできるので、忘れずにケアしましょうね。
④毛抜きを洗浄
毛は本来、汗や皮脂を伝わせて外に放出する役割があるため、毛抜きに汗や皮脂がくっついています。意外と毛と一緒に周りの角質を取ってしまうので、使用したあとは洗浄し、消毒までできたらとても優秀です。
毛抜きの危険性
毛抜きは一見便利な自己処理方法ですが、不適切な使い方や頻繁な使用によって、以下のようにさまざまな肌トラブルを引き起こす可能性があります。
①毛穴の開き
毛抜きは毛穴よりも太い毛根を引き抜くことを続けていくため、そのまま放置すると毛穴が開いてしまいます。毛抜き後は、保湿の化粧水や毛穴を引き締める収れん効果のある化粧水でたっぷりと保湿しましょう。
②毛穴の赤み
毛抜きをしたあとには赤みが出ることがあります。これは細胞と繋がっている毛を引き抜くことで、痛みと熱がこもってしまうからです。
体調やお肌が敏感になっているときは症状が出やすくなりますので、無理に毛抜きをしないようにするか、毛抜き後に冷水や保冷剤で冷やして熱をとってあげてくださいね。
③埋没毛(うもれ毛)

毛抜きを続けていくと表面のお肌が盛り上がり、内側で毛が成長する埋没毛(うもれ毛)になってしまいます。また、毛抜きの途中で毛が切れて毛穴の中で黒く目立つようになることもあります。
黒く残ってしまうと気になるのですが、中で成長した毛を無理やりキズつけて取り出したりすると傷になり跡がのこってしまうこともあります。毛抜きの正しい使い方をして毛抜きの危険性も少なくし、毛抜き後のアフターケアも忘れずにお手入れしていきましょう。
まとめ
毛抜きにもいろんな種類がありますよね。毛抜きの形や素材によっても使いやすさが違います。今使っている毛抜きで抜きづらさを感じている方は、他のタイプの毛抜きを使用してみるのも違った変化がみられることでしょう。
毎日の処理は大変なので、カミソリや脱毛といったいろんな処理法も知って、自分の肌にあった処理方法をみつけていってくださいね。
