脱毛をするにあたって気になる部分だけを脱毛する部分脱毛もありますが、脱毛したところとしていないところに差が出てしまうのが難点です。
しかし全身脱毛をするにあたっても「どれくらい費用がかかるのか」「どれくらい効果は持続するのか」「どのくらいの期間がかかるのか」などわかりにくい部分があります。
そこでここでは全身脱毛について細かく紹介していきたいと思います。
全身脱毛はどこでどんな方法で行う?
全身脱毛を行うには以下の3種類の場所で行うことができます
・脱毛サロンやエステサロン
・医療クリニック・皮膚科などの医療機関
・自宅での脱毛(自己処理)
更に脱毛サロンで行われる「エステ脱毛」には「光脱毛(フラッシュ脱毛)」「ワックス脱毛」があり、医療クリニックなどの医療機関で行われる「レーザー脱毛」「ニードル脱毛」、そして自宅で行う自己処理には「電気シェーバー」「カミソリ」「家庭用脱毛器」があります。どこでどの方法を利用して全身脱毛をするのかはその人次第ということになります。
ではどの脱毛方法が全身脱毛に向いているのでしょうか?表にまとめてみます。
光脱毛 | おすすめ! |
ワックス脱毛 | 向いてない |
レーザー脱毛 | おすすめ! |
ニードル脱毛 | 向いてない |
家庭用脱毛器など | 向いてない |
おすすめは脱毛サロンが取り扱う「光脱毛」と医療機関が行う「レーザー脱毛」です。
それでは具体的に解説していきます。
光脱毛とレーザー脱毛での全身脱毛
まず脱毛サロンの光脱毛と医療クリニックのレーザー脱毛の違いは単純に「使用する機器の強さ」です。
威力の強い、効果の高い脱毛の機器は医師免許を持った人でなければ使用することができないために医療クリニックでしか使うことができません。
ただ、威力が強くなる分、痛さを感じたりすることもありますし、肌への負担も大きなものになります。
そのためどちらが正しいということはなく、その人にあった方を選ぶのが正解ということになります。
どちらが自分に向いているかわからない場合は、両方の事前相談を受けてみるのも良いかもしれません。事前相談は無料というところも多いので、説明を聞いてから判断するのも良いでしょう。
ワックス脱毛・ニードル脱毛・自己処理での全身脱毛
まず「ワックス脱毛」が全身脱毛に向いていない理由は「施術時間」です。ワックス脱毛は施術部位にワックスを塗り、剥くことによって脱毛できるといった方法ですね。ワックスで全身脱毛をするには約6~8時間かかります。そして一週間ほどでまた毛が生えてきてしまいます。施術時間の長さに比べ、持続時間も短いため、向いていません。
次に「ニードル脱毛」が全身脱毛に向いていない理由は「痛み」です。ニードル脱毛は毛穴1つずつに針を入れ電気を流し、毛を生やす細胞自体を破壊するという脱毛方法です。勿論時間もかかりますがとにかく痛いです。1部分施術するにも痛いニードル脱毛で全身となるとやはり向いていないと言わざるを得ません。
そして「自己処理」が全身脱毛に向いていない理由は「脱毛の範囲」です。手軽に自宅できる自己処理ですが自分で脱毛をするということは自分の背中など手が届かない場所まで処理しなければならないということになります。当然手間がかかりますし、剃り残しなどもあると思います。よっておすすめはできません。
全身脱毛にかかる費用と期間はどのくらい?
全身脱毛にかかる費用や期間、回数などは脱毛エステや医療クリニックによって変わってきます。
まず全身脱毛におすすめな光脱毛とレーザー脱毛の平均的な費用や期間について表にまとめました。
光脱毛 | レーザー脱毛 | |
費用 | 約300,000円 | 約400,000円 |
期間 | 約2年 | 約1年 |
回数 | 12回 | 5回 |
光脱毛の費用・期間・回数
まず費用についてですが、従来の光脱毛についてはだいたい「25~35万円ほど」が多いようです。
もちろん毛の濃さやどこまでの脱毛を求めるかなどの個人差がありますので、これが善人に当てはまるというものではありません。
また、最近ではそのときに生えている毛だけでなく、これから生えてこようとしている毛に熱を伝えて脱毛処理をするという「SHR脱毛」を行っているエステもあります。
こちらは効果が従来のものより高く、脱毛にかかる期間も短くなるというメリットがあるのですが、その分費用が高くなりがちです。だいたい「30~50万円ほど」の費用がかかるとされています。
期間と回数については従来のものであれば2ヶ月に1度のペースで1~3年ほどで、6~18回ほど通うというのが一般的です。
完全にツルツルになるまでの脱毛を求めるとやはり期間は長くなってしまいます。
SHR脱毛であれば1~1年半くらいの期間に5~8回ほどが普通です。かなり従来のものよりも短い期間でできるのが特徴となっています。
レーザー脱毛の費用・期間・回数
1回の施術の脱毛効果が高いので全身脱毛にかかる期間は短くなり、脱毛エステでの光脱毛と比べると半分ほどの期間で終了します。
しかし、医療クリニックでの全身脱毛は平均して脱毛エステよりも20万円前後多く費用がかかります。
自分が医療クリニックで全身脱毛を受けることができるかは、必ず医師による事前相談がありますので、そこで判定してもらいましょう。
全身脱毛の流れとは
次に全身脱毛を行う際の流れについて説明していきます。大まかな流れは以下の通りです。
②事前準備
③施術当日
④アフターケア
脱毛前や脱毛後にも準備やケアをすることがあるので注意しておきましょう。
①まずは「初回カウンセリング」
初回カウンセリングは、初めて脱毛を行う人も脱毛経験がある人も必ず行います。無料でカウンセリングできるところがほとんどなので安心です。
また、カウンセリングは予約が必要なので電話またはWEBサイトから予約しましょう。
カウンセリングでは主に以下のことを話します。
- 当日の脱毛箇所
- 肌・毛質のチェック
- 脱毛施術経験の有無
- 脱毛の方法についての説明
- プランやコースの説明・提案
所要時間は約60分~90分程です。ここで脱毛についてわからないことや不安なことがあれば気軽に質問できますので施術当日の為にもカウンセリングはしっかりと行いましょう。
②自宅で行う「事前準備」
全身脱毛の施術を受ける1~2日前に自分での処理(自己処理)を行います。
事前準備では自己処理などの「しなくてはいけないこと」と「してはいけないこと」があります。
このとき剃り残しがあまりにひどいと施術がしてもらえないことがあるので気を付けましょう。
自己処理を行う際、自分では処理しにくい場所がいくつかあります。背中部分やVIOゾーンなどがそれに当たります。
こういった自分では処理しにくい部分もエステサロンによってはまとめて手入れをしてくれるところもあるので自分ではなかなかできないと思う場合はそれらを含めて任せてしまうのも良いでしょう。
全身脱毛は肌や体への負担が大きい施術です。風邪などをひいていて体力が落ちていると判断された場合にも施術を断られることがあります。全身脱毛をする前には体調をしっかりと整えて臨みましょう。
③いよいよ!「施術当日」
サロンにつくと以下のような流れで進んでいきます。
- 簡単な問診
- 着替え
- 肌のチェック(※シェービングが必要な場合はここで行います)
- ジェルやクリームを塗布
- 全身を照射
- アフターケア
- 着替え(※メイクが必要な場合はここで行います)
- 次回の予約
照射中は痛みがでる場合がありますが、あまりにも痛みがある場合は必ず途中で申し出るようにしましょう。
照射した後は皮膚が赤くなって腫れたようになっていきますが、同時に冷却剤を使ってクールダウンを行うので安心してください。
施術はだいたい約60~90分で終わりますが、サロンによって異なりますので事前に確認しておきましょう。
④施術後の「アフターケア」
その日の施術が終わっても注意しなければならないことがいくつかあります。
施術した後は肌、皮膚は非常に敏感になっています。服などがこすれても良くありません。施術をした日と数日の間は激しい運動は控えておきましょう。
また、施術した日は湯船につかってはいけません。敏感になった皮膚が赤く腫れるだけでなく、感染症などの危険もあります。軽めのシャワーだけで済ましておきましょう。
施術した後から数日間は肌の乾燥にも要注意です。肌が乾燥すると衣服が擦れて痛くなったり、痒みがでる原因となります。保湿に十分に注意して化粧水、保湿クリームなどを使用して肌をケアしていきましょう。
基本的には1~2ヶ月に一度こういった施術を受けて数回進めていくというのが流れになります。
ある程度自分で処理しなくても良い程度の脱毛なのか、肌がツルツルになるまで行うのかによって期間は変わってきますので、担当者と相談しながら回数を決めていくのが良いでしょう。
まとめ
全身脱毛はこまごまと部分部分の脱毛を行わなくても良いというメリットがありますが、かかる費用も高くなりますし期間も長くなります。
また、脱毛エステと医療クリニックではそれらも大きく変わってきますので、自分が求めているサービスを受けることができるところを探していきましょう。
無料で事前相談を受け付けているところもあるので、それらを利用するのもおすすめです。