【監修】元エステティシャン 村上 沙紀さん のプロフィール
脱毛・痩身のエステティシャンとして4年ほど実務。
基礎知識はもちろん、脱毛を早く終わらせるなどもお客様にアドバイスしてきました。
街のあちこちやSNSの広告でよく目にする脱毛サロン。数えきれないほど次々と脱毛サロンがオープンし、新たな脱毛方法も次々と生まれています。
なので、ネット上には様々な口コミが散乱し、どの口コミを信じたらいいのか分からなくなってしまいます。
そんな方のために、今回は脱毛サロンの選び方から主な脱毛の方法、おススメ脱毛サロンまで一挙に紹介します。
脱毛のサロン・クリニックの選び方
自身に合った脱毛サロンの選び方は「何を一番重視するか?」で変わってきます。
一日でも早く脱毛を終わらせたい人もいれば、極力痛みのない脱毛を望む人、最安価格で脱毛をしたい人など、脱毛に対して何を重要視するかによってサロン選びが異なります。
ただ単に口コミの良さや広告に出ている値段が安いというだけで契約すると、脱毛の痛み耐えることができなかったり、何年も脱毛サロンに通い続ける羽目になってしまうこともあります。
なので、口コミや広告のみで選ばずに、自身が一番重要視するポイントを踏まえて脱毛サロンを選ぶようにしましょう。
脱毛にはどんな種類がある?
各脱毛サロンの違いは脱毛の仕方と使用している脱毛機です。
脱毛には大きく分けて「エステ脱毛」と「医療脱毛」とどちらでも取り扱いのある「ニードル脱毛」の3種類があります。
光脱毛(エステ脱毛)
脱毛サロンやエステサロンで施術を受けることが出来ます。
エステ脱毛は1回の施術での効果は医療脱毛に比べてさほどなく、数十回施術を受ける必要があります。
エステ脱毛の光脱毛機は各社がオリジナルで開発していることが多く、光の種類や照射方法によって効果が変わってきます。
回数がかかりますが、他の脱毛方法に比べ料金が安く、痛みも比較的少なく済みます。
また脱毛以外の美肌効果もたくさん含まれています。
肌を綺麗にしながら脱毛したい、肌が弱いので安心して通いたいという方におすすめです。
医療脱毛
医療脱毛とは、病院(クリニック)で行われる脱毛方法です。
取り扱うには医師免許が必要となり、万が一肌トラブルが起きてもお医者さんがすぐに対応できる環境にあります。
エステ脱毛と比べ、1回の施術での効果がとても大きく、数回の施術で早く脱毛を完了したい方に向いています。
レーザー脱毛が医療脱毛に分類されます。
一見、回数が少なく済む医療脱毛の方が魅力的に見えますが医療脱毛は強い痛みを伴います。
医療保険適用外の為、費用面でも1パーツ当たり1回の金額が医療脱毛の方が高い傾向にあります。
医療脱毛のレーザーと言ってもクリニックにより異なった機械を導入しており、効果も機械によって異なります。
脱毛の種類別メリット・デメリット
レーザー脱毛(医療脱毛)
メリット
医療脱毛に分類されるレーザー脱毛のメリットは、脱毛完了までのスピードの速さと信頼性です。
レーザー脱毛機は医療機具になり、レーザーを毛穴の奥深くにある皮膚や毛に含まれるメラニン色素に向かって照射することで毛を再生させる組織を破壊する仕組みになっています。
医療脱毛は、医療行為なのでクリニックの医師が診断し看護士が施術を行ってくれます。
医療行為なので詐欺まがいな施術は一切なく、1回の照射でも毛がボロボロと抜け落ちていくのを実感することができます。
なので、レーザー脱毛は数回の施術で脱毛が完了するので、脱毛にあまり時間を割くことができない方や数回の来店で脱毛を完了させたい人におススメの施術方法になります。
来店ペースはクリニックにより異なりますが、2~3か月ほど期間をあけて来店するのが平均的です。
デメリット
レーザー脱毛のデメリットは施術の痛みと金額です。
レーザー脱毛は強い照射力で毛をつくる組織を破壊する仕組みになっているので、どうしても強い痛みを伴います。
また、効果が大きく、保険適用外のため、金額が高いこともデメリットになります。
レーザー脱毛機は医師免許がないと取り扱えないのですが、裏を返せば「お医者さんがすぐに診る必要がある」という場面が多いということです。
肌が弱い方、アトピー性皮膚炎などの肌が過敏な方は肌トラブルが起きやすいため注意が必要です。
ニードル脱毛(電気脱毛)
メリット
ニードル脱毛のメリットは、色素のない毛やどんな肌質の方でも効果が出る、という事です。
ニードル脱毛は、毛穴1つ1つに電気が流れる針(電気針)を差し込み、毛の根元に数秒間電流を流すことで、毛をつくる細胞を破壊する仕組みになっています。
数ある脱毛方法の中で一番歴史が深く、140年以上も前から存在する脱毛方法になります。
毛穴1つ1つに電気を流すので、肌表面への負担が少ないこともメリットの一つになります。
ニードル脱毛は細い毛から濃い毛まで、また色素が薄い白髪や栗色の毛にも効果がでるので、薄い毛1本も残さずに綺麗さっぱり脱毛したい方におススメです。
デメリット
ニードル脱毛の一番のデメリットは痛みと費用です。
毛穴1つ1つに電気針を挿入し脱毛を行いますが、3段階の痛みを感じます。
電気を流す際のチクッとした痛みと、電気を流した後の熱がこもったようなモワッとした痛みと、電気を流した後の毛を引き抜く痛みに耐えられない方もいます。
また、1本1本施術を行っていくので1回の脱毛を終わらせるのに長い時間がかかってしまいます。
生えている毛をつまんで施術を行うため、ある程度の毛の長さが必要です。
肌表面に出てきていない「埋もれ毛(埋没毛)」には施術ができないので、自己処理により埋もれ毛になってしまっている部分はピーリングを行ってから施術を受けるなどの対策が必要です。
光脱毛(フラッシュ脱毛・IPL脱毛・プラズマ脱毛)
メリット
エステ脱毛に分類される光脱毛のメリットは料金の安さと、痛みの少なさです。
エステ脱毛は、太陽光に似た脱毛効果のある光を肌表面に照射し、毛をつくる細胞の活動を止める手法になります。
レーザー脱毛のように高い脱毛効果と強い痛みがない分、1回あたりの料金が安く済みます。
気軽に通いやすいことからエステ脱毛は人気を集めています。
更に、美容脱毛機を導入しているサロンがほとんどなので、脱毛と一緒に美肌になれる効果もあります。
美肌になりながら脱毛をしたいという方におすすめです。
また、光脱毛の際に塗るジェルもこだわっているサロンが多く、保湿効果、毛穴引き締め効果などいろいろな美容成分を配合しているサロンがほとんどを占めています。
なので、敏感肌や乾燥肌の方でも痛みを感じにくく、施術後もピリピリした痛みに襲われにくくなっています。
肌へのダメージが医療脱毛に比べ格段に低い為、来店ペースは速めです。
その分、自己処理をする頻度も低くなります。
デメリット
エステ脱毛のデメリットは、医療脱毛に比べ光の威力が低いため、何回もサロンに通う必要があります。
一回当たりの金額はエステ脱毛の方が各段に安いですが、濃い毛がなくなるまで数十回施術を受けることを考えると、トータルでかかる金額はエステ脱毛も医療脱毛もさほど変わらない金額になります。
ブラジリアンワックス脱毛
ブラジリアンワックス脱毛は、はちみつ等からできたワックスを脱毛したい部分に塗り、一気に根元から抜き取る方法です。
メリット
エステ脱毛に分類されるブラジリアンワックス脱毛のメリットは広範囲の毛を一瞬で除毛できる即効性と金額です。
手軽な金額で広範囲を一気に施術することができ、施術を行った瞬間から毛がなくなるので、安く、手軽に脱毛を行えることから、脱毛初心者や今すぐ毛を根元から無くしたい方におススメです。
ブラジリアンワックス脱毛に使われるワックスには、美白効果、保湿効果、毛穴引き締め効果など様々な美容成分が配合されています。
ブラジリアンワックス脱毛は脱毛と一緒に古い皮脂や角質まで一緒に取り除くことができるので、施術後はつるんとした透明感のある肌になります。
施術をした瞬間から毛が根元からすっきり無くなるので、「今すぐに!」と考えている方にとてもおススメな脱毛方法になります。1回あたりの料金も安く、1回きりの施術も可能です。
光脱毛やレーザー脱毛、ニードル脱毛のようにパック料金契約やローン契約を強く勧められることはほとんどないので、勧誘やキャンペーンが嫌いな方や、断ることができない方でも気軽に入店することが可能です。
デメリット
ブラジリアンワックス脱毛のデメリットは永久性がなく2.3週間の間しか効果が持続しない所です。
同じ箇所を何回も脱毛すると、だんだんと次の毛が生えてくる周期が長くなりますが必ず次の毛は生えてきます。
サロンにより規定は異なりますが、約5mm~1cmほど、毛を伸ばしておく必要があります。
なので時期によっては難しい脱毛方法です。
また、毛を引き抜くため痛みが出ます。毛の濃い箇所では出血を伴う場合もあります。
まとめ
完璧な脱毛効果を求める場合は、痛みを伴うレーザー脱毛かニードル脱毛がおススメです。
通いやすく痛みの少ない施術を求める場合は、光脱毛かブラジリアンワックス脱毛がおススメです。
脱毛サロン、脱毛クリニックでの脱毛方法の一回当たりの金額を見ると、とても大きな差がありますが脱毛が完了するまでのトータルの金額を平均して比べてみるとさほどの大差はありません。
ネットの口コミやSNSの広告のみで脱毛サロンを契約せずに、自身が脱毛に対して一番重視している面に特化サロンを選ぶようにしましょう。