【監修】元エステティシャン 村上 沙紀さん のプロフィール
脱毛・痩身のエステティシャンとして4年ほど実務。
基礎知識はもちろん、脱毛を早く終わらせるなどもお客様にアドバイスしてきました。
みなさんは「医療脱毛」ってご存知ですか?
「興味はあるけれど、エステ脱毛と何が違うのかイマイチよくわからない…」
「医療脱毛は高いと聞くけどどうなの?」と疑問に思う方もいますよね。
また、医療脱毛と聞くと、効果は高いけど痛いという噂も聞いたことあるのではないでしょうか?
そこで本記事では、医療脱毛の種類、施術部位、料金、メリット・デメリットなど説明していきます。ぜひご一読ください!
医療脱毛とは?
まず医療脱毛とは、医療機関でおこなわれているレーザー脱毛のことです。
メラニンという色素(黒い色)に反応する特殊なレーザーを使用し、毛を生やす組織にダメージを与える方法です。
永久脱毛について
永久脱毛と聞くと一生ムダ毛が生えてこない状態だと思いますよね。
でも実はそれ、、、、【嘘】なんです!
永久脱毛は脱毛してからある程度の期間が過ぎた時に、一定の量の毛が減っている状態のことを言います。
「えっ!?永久脱毛してもまたムダ毛生えてくるの!?」
とガッカリしますよね。しかし米国電気脱毛協会が定めている永久脱毛の定義は
脱毛施術を終え、1ヶ月経過したときの対象範囲のムダ毛の再生率が20%以下のもの
とされています。これは「80%程度は脱毛効果が永続される」と解釈することができます。
簡単にいうとほぼ脱毛完了といったところでしょうか…!
脱毛は途中で止めず、「もう毛を剃らなくても大丈夫!」と自分で思える薄さまで脱毛を続けることがポイントです。
エステ脱毛との違いについて
ここで気になるのがエステ脱毛との違いですよね。
エステ脱毛は、各サロンでの研修を終えたエステティシャンが施術をします。
比べて、医療脱毛は医師免許がないと施術できません。
その為、エステ脱毛よりも医療脱毛の方がより強い威力の機械を取り扱えます。
こう聞くと「医療脱毛の方がいいじゃん!」と思うかもしれませんが、回数、期間、痛み、費用なども全然異なり、それぞれメリット・デメリットがあります。
どちらが向いているかは人それぞれなので、自分に合った脱毛方法を選ぶことをオススメします。
医療脱毛のメリット
先ほど医療脱毛にもメリット・デメリットがあるとお話しました。
メリット・デメリットは医療脱毛をする際に知っておきたいポイントとなります。まずは早速、医療脱毛のメリットを見ていきましょう。
1. 脱毛威力が強い
2. 脱毛完了までにかかる回数が少ない
3. 医療免許をもったスタッフが施術してくれる
4. 勧誘がほとんどない
1.脱毛威力が強い
先程もお伝えしたように、医療脱毛は医師免許を持つスタッフが施術を行います。
ですので、エステ脱毛で行われる光脱毛と比べ、効果は段違いに高い機械が使用されています。
1回の施術での効果が高いことが医療脱毛の最大のメリットです。
これはエステ脱毛との大きな違いとなっています。
2.脱毛完了までにかかる回数が少ない
医療脱毛のメリットはなんといっても、脱毛完了までにかかる回数が少ないということです。
「早く脱毛を終わらせたい!」と思いませんか?早いに越したことはありませんよね。
サロンで行われる光脱毛は、脱毛完了までに12回~24回で少なくとも1年半~2年以上かかります。
それに対して、クリニックで行われるレーザー脱毛)は、脱毛完了までに5回~8回ほどなので、光脱毛の半分以下の回数で済むのが魅力です。
3.医療免許をもったスタッフが施術してくれる
万が一、肌トラブルがあった場合でもすぐに相談できるので安心です。
4.勧誘がほとんどない
医療脱毛は、クリニックの自由診療にあたります。
ですが「患者が求めているものを提供する」というスタンスの為、しつこい勧誘がほとんどありません。
医療脱毛のデメリット
メリットだけなら医療脱毛を選びますよね。
反対にデメリットもあるので見ていきましょう。
1. 料金が高め
2. 痛みがある場合が多い
3. 日焼け、色黒の人は脱毛できない可能性がある
4. 肌トラブルがおきる可能性が高い
1.料金が高め
医療脱毛のデメリットはなんといっても、料金が高いということです。
サロンの光脱毛と違って、医療脱毛は保険適用外の医療行為ですのでどうしても料金が高くなってしまうのです。
「なるべく安く脱毛したい…」と考えている方にはあまりオススメできません。
中には、都度払い対応のクリニックもありますので、料金と支払い方法を事前によく確認しましょう。
2.痛みがある場合が多い
医療脱毛とは?で説明したように医療脱毛はメラニンという色素(黒い色)に反応する特殊なレーザーを使用して、毛を生やす組織にダメージを与える方法です。
毛が濃い部分での照射には強い痛みが伴うことがあるので、痛みを感じやすい人にはオススメできません。
アトピー肌の人、皮膚が薄い人、肌が敏感な人は特に痛みが出る可能性が高いです。
しかし、最近では痛みの少ない脱毛器もあるので後ほど紹介します。
3.日焼け、色黒の人は脱毛できない可能性がある
黒い色に反応する特殊なレーザーを使用するということは日焼けをしている人や肌の色が黒めな方は施術が受けられない可能があるのです。
「自分は施術できるのか不安…」という方は一度、実際に肌の色をクリニックでみてもらいましょう。
4.肌トラブルがおきる可能性が高い
肌トラブルとは、火傷、毛嚢炎、赤み、かゆみなどが挙げられます。
機械の威力が高い分、サロン脱毛と比べ、肌トラブルが起きる確率は高くなってます。
医師免許がないと施術ができないということは、裏を返せば、治療が必要になる可能性が高いということです。
不安がある人は、初めに担当スタッフに相談しましょう。
医療脱毛の料金目安と脱毛完了までの回数・期間
医療脱毛のメリット・デメリットがわかったところで、実際に脱毛完了までの料金と回数・期間を見ていきましょう。
料金と回数・期間は全身、前身、ワキ、腕、VIO、脚、背中の7部位によって異なります。
部位別に表にまとめましたので、まずはご覧ください!
料金 | 回数 | 期間 | |
全身 | 約30万円 | 約5回~8回 | 約1年半 |
ワキ | 約20万円 | 約5回~7回 | 約1年 |
VIO | 約10万円 | 約5回~10回 | 約1年半 |
腕 | 約7万5,000円 | 約4回~6回 | 約8ヶ月 |
脚 | 約12万円 | 約4回~6回 | 約8ヶ月 |
背中 | 約15万円 | 約6回~8回 | 約1年半 |
この表をみるとメリットであった回数・期間とデメリットであった料金が一目瞭然ですね!
上記の表は相場となっておりますのでクリニックによって多少異なります。クリニックを選ぶときにぜひ参考にしてみてください!
主な3つの医療レーザー脱毛機
ここまで医療脱毛の定義やメリット・デメリットを紹介してきましたが、具体的にはどういった医療脱毛機があるのでしょうか?
医療脱毛には主に3つの医療レーザー脱毛機があります。
- アレキサンドライトレーザー
- ダイオードレーザー
- ヤグレーザー
この3種類の医療レーザー脱毛機器もそれぞれ特徴やメリット・デメリットがあります。
効果・痛み・美肌効果(肌トラブル)の点に注目してみていきましょう!
アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーは日本で一番初めに導入され、医療脱毛クリニックで一番多く使われている医療脱毛機器です。
脱毛方法は、レーザーを脱毛部位に照射し、毛根のメラニン色素に反応をさせて毛を作る組織の活動を止め、毛が抜けるという仕組みです。
メリット
アレキサンドライトレーザーのメリットとしては、主に美容効果・痛みの軽減の2点があります。
まず美容効果についてですが、これはレーザーを照射する際に肌が刺激され、コラーゲンを生成する組織が活性化されるため美肌効果が期待できるというものです。
脱毛で美肌効果が期待できるなんて女性には嬉しいですよね!
そして、痛みの軽減についてですが、これはアレキサンドライトレーザーに強力な皮膚冷却装置が装備されているため、レーザーの痛み(熱さ)を軽減します。
デメリット
アレキサンドライトレーザーのデメリットは、レーザーを照射する時に痛みを伴うこと、色素の薄い毛にはあまり効果がないということ、日焼けをしている人には照射ができない可能性があるということです。
ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、近赤外線によるレーザー照射で、いろんな部位に対応できる医療脱毛機器です。
また、ダイオードレーザーにはダメージを集中的に与える「ショット式」とダメージを少しずつ与えていく「蓄熱式」の2種類があります。
メリット
ダイオードレーザーのメリットとしては、広い範囲の脱毛が短時間で済むということ、他の医療脱毛機器に比べて痛みが少ないということの2点があります。
まず広い範囲の脱毛が短時間で済むということに関してですが、これはダイオードレーザーは他の医療脱毛機器に比べて1ショットの照射範囲が広いので、他の医療脱毛機器に比べ1回の施術時間が短くなります。
そして他の医療脱毛機器に比べて痛みが少ないこともポイントです。
デメリット
ダイオードレーザーのデメリットとしては、他の医療脱毛機器のような劇的な効果がない、美肌効果もあまり期待できないということです。
ヤグレーザー
ヤグレーザーはメラニン色素に反応して照射する医療脱毛機器です。ヤグレーザーは肌の奥深くまでアプローチしてくれるため、濃い毛にも十分に対応できます。
メリット
ヤグレーザーのメリットとしては、濃い毛にも十分に対応できるということ、日焼け肌や色素沈着している肌でも照射できるということの2点があります。
また濃い毛にも十分に対応できるということに関してですが、これはレーザーが肌の奥深くまでしっかりと届くためです。
また、他の医療脱毛機器では脱毛が難しかった肌質の人でも、脱毛できる可能性があります。
そして、日焼け肌や色素沈着している肌でも照射できるということに関してですが、日焼けや色素沈着は肌の表層部分で起きているため、レーザーの影響は受けないからです。
デメリット
ヤグレーザーのデメリットとしては、照射する際の痛みが強いということ、肌トラブルを起こしてしまう可能性が高いということの2点があります。
まず、照射する際の痛みが強いということに関してですが、医療脱毛機器の中でヤグレーザーが一番痛いといわれているためです。
麻酔で痛みを軽減することはできますが、別に麻酔代がかかってしまうので痛みを感じやすい人には向いていません。
そして、肌トラブルを起こしてしまう可能性が高いということに関してですが、ヤグレーザーは照射の力が強いため、肌にダメージを与える可能性があるからです。
炎症ややけど、肌の赤みが起きる可能性があるので、肌の弱い人にはおすすめできません。
医療脱毛でおすすめの機器は?
「結局、どの機器が良いの?」と思いますよね。
上記のメリット・デメリットを表にまとめたのでみてみましょう。
効果 | 痛み | 美肌 | |
アレキサンドライト | 薄い毛にはあまり効果がない | 毛の濃い部分は痛い | 期待できる |
ダイオード | 劇的な効果がない | 少ない | 期待できない・肌に優しい |
ヤグレーザー | 剛毛にも対応 | 痛い | 期待できない・稀トラブル |
上の表をまとめると・・・
痛みが苦手で肌への負担も考える人は「ダイオードレーザー」
剛毛で効果を重視する方は「ヤグレーザー」
をオススメします!!
自分にあった機器がどれなのかわからない場合は初回カウンセリングの際にプロに相談しても良いと思います◎
まとめ
医療脱毛について紹介しました。今回は・・・
・永久脱毛は一生毛が生えない状態ではない
・医療脱毛にもメリット・デメリットがある
・レーザー脱毛機器は3種類あり、それぞれメリット・デメリットがある
・重視する点によってオススメの機器は異なる など
がわかったと思います。医療脱毛をはじめたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね!