【監修】元エステティシャン 村上 沙紀さん のプロフィール
脱毛・痩身のエステティシャンとして4年ほど実務。
基礎知識はもちろん、脱毛を早く終わらせるなどもお客様にアドバイスしてきました。
「ムダ毛が気になるから脱毛に行きたい!けど、種類が多すぎてわからない…」
そんな悩みをもってはいませんか?
脱毛はお金がかかるし、自分の身体に施術するものなのできちんとした知識を持っていた方が安心ですよね。
脱毛にはさまざまな種類がありますが、今回は光脱毛の種類や効果、仕組みなどについて詳しく解説していきます。
目次
脱毛の種類の基礎
脱毛には大きく分けて「光脱毛」「医療レーザー脱毛」「ニードル脱毛」の3種類があります。
それぞれの脱毛方法の特徴などを以下にまとめました。
光脱毛:肌表面に光を照射することによって毛根に刺激を与えて毛が生えてくるのを抑える。
医療レーザー脱毛:医師による医療行為のため効果が高い。施術を行った毛穴からは毛が生えてこなくなる。
ニードル脱毛:毛穴に針を入れて電流を流すことで、毛根を壊して毛が生えてこなくする方法。
今回はこの中の光脱毛について説明します。
光脱毛ってなに?
光脱毛は「フラッシュ脱毛」とも呼ばれており、主にエステサロンで施術を受けることができます。
他にも、自宅で脱毛できる「家庭用脱毛器」の”フラッシュ式”という方式も光脱毛に当てはまります。
光脱毛は皮膚に光を照射することによって、毛根に刺激を与えて毛を生えにくくする脱毛方法です。
光脱毛を利用しても、色素のない産毛には効果がでないので残念ながら完全なツルツルという状態になりません。
しかし、黒い色素のある毛には効果が出るので、自己処理をしなくて良いほどに薄くすることができます。
光脱毛の効果はどれくらいででるの?
脱毛効果を何回目から感じるかは個人差が大きいのですが、平均は5回前後、処理が楽になる、または必要なくなるのは18~24回です。
光脱毛に効果があるからといって、毎日光を照射すれば良いというものではありません。
人間の毛は、生えるサイクルというものがあります。
このサイクルの周期は3種類。毛が成長する成長期、成長しきった毛が抜け落ちる退行期、毛が次に生える準備をして止まっている休止期です。
光脱毛は毛の成長期に施術を行うことで、効果が発揮することができます。
身体の表面に現れる成長期の毛は、毛穴全体の20%です。よって、身体の全ての毛に光を一度当てるだけでも、5回は施術を受けることが必要になります。施術を受けるペースとしては2〜3ヶ月に一度が良いとされています。これは、施術を受ける間隔が短いと肌に刺激が強く、荒れる原因となるからです。
来店ペースはサロンによって決められていますので、確認してみて下さいね。
光脱毛の種類とその仕組みとその効果
一言に光脱毛といってもさまざまな種類があるので、ここでは光脱毛の種類やそれぞれの仕組み、効果について説明していきます。
・SHR脱毛(蓄熱式脱毛)
・IPL脱毛(単発式脱毛)
・SSC脱毛(単発式脱毛)
・ハイパースキン脱毛(蓄熱式脱毛)
単発式脱毛【IPL脱毛とSSC脱毛】
光脱毛には単発式脱毛と呼ばれるものがあります。
単発式脱毛は、1回光を照射すると、再度エネルギーを溜め、次の光を照射します。1回の照射ごとにエネルギーを溜めるので、強く光を当てて脱毛する方法です。
単発式脱毛の種類には「IPL脱毛」と「SSC脱毛」が挙げられます。同じ単発式脱毛でもその方法や効果に違いがあります。
IPL脱毛の特徴
IPL脱毛は照射の光が直に毛根へ作用して、毛の生成を抑える脱毛方法です。ほかの脱毛方法と比べて照射する光のパワーが強いため、毛根までしっかりと光が届くので、高い効果を発揮します。
照射する光は、毛の色素であるメラニンに対して反応します。よって、肌を傷つけることがありません。
VIOやワキなどの太い毛に対してはチクっとした痛みを感じることもありますが、それ以外はほとんど痛みを感じません。
また、照射する光はフォトフェイシャルに使われている光と同じもののため、美肌効果があります。
永久脱毛ほど効果は感じにくいですが、徐々に生える毛が減ってくることを実感することが可能です。
照射して2週間ほど経過すると、自然と毛がするんと抜けることが確認できます。
しかし、うぶ毛や白髪などの黒くない毛には、メラニンが少ないため反応しにくいです。うぶ毛などにも効果を求めるなら、15回以上は施術が必要になります。
光はメラニンという黒い色素に反応するので、日焼けしている人、地黒の人などは光が肌に反応して火傷をしてしまう危険性があるので注意が必要です。
SSC脱毛の特徴
SSC脱毛では光を照射する皮膚の上にジェルを塗り、その上から光を当てます。すると、ジェルの成分が肌に働きかけて、この成分によってムダ毛を生えにくくします。ジェルの成分には減毛効果はもちろん、美容成分も含まれているため肌もきれいになるのが特徴です。また、ジェルを使うことによって皮膚に当たる光をカバーしてし、肌への負担がIPL脱毛より少なくなります。
蓄熱式脱毛【SHR脱毛とハイパースキン脱毛】
蓄熱式脱毛では単発式脱毛より弱い光を照射します。弱い光なので刺激が少ない分、何度も光を当てることで脱毛効果を得ることが可能です。
蓄熱式脱毛の種類には、「SHR脱毛」や「ハイパースキン脱毛」が挙げられます。
SHR脱毛の特徴
SHR脱毛は、低温の光を照射することで毛のバルジ領域にダメージを与えます。バルジ領域は毛根より熱に弱いです。そのため、単発式脱毛ほどの高温の光を照射をする必要がありません。
バルジ領域からは、毛根に向けて毛を生やすように命令する発毛因子が出ています。そのため、バルジ領域にダメージを与えれば発毛因子が出なくなり、毛が生えてこなくなるという仕組みです。
しかし、弱い光を照射するため、光は何度も当てなければなりません。よって効果は単発式脱毛よりもわかりにくく、実感するまでに時間がかかります。
SHR脱毛の光はメラニンに反応するわけではないので、地黒の人や日焼けしている人、ホクロやシミの上からも照射することが可能です。また、うぶ毛や白髪にも効果的です。
ほかの脱毛方法だと2〜3ヶ月に1回の施術が必要ですが、SHR脱毛法は毛のサイクルを気にする必要がありません。よって2週間に1回施術を受けることが可能です。
https://dental.with-clinic.jp/datsumou-column/shr-datsumo/
ハイパースキン脱毛の特徴
ハイパースキン脱毛はSHR脱毛と同じように低温の光照射で、バルジ領域を含む毛穴全体に刺激を与えます。
SHR脱毛との違いは、SHR脱毛では毛のバルジ領域に刺激を与えていましたが、ハイパースキン脱毛では毛の生えていない休止期にある毛穴にダメージを与えることで発毛因子を抑制します。
身体に生えている毛の80%は表面に出ていないため、毛の生えるサイクルを考えて施術を受けることが必要です。
光脱毛のメリット・デメリット
ここまでさまざまな種類の光脱毛を紹介してきましたが、共通していえるメリット・デメリットは以下のようになります。
メリット | デメリット |
・美肌効果がある ・肌への刺激が少ない ・痛みがほとんどない ・他の脱毛方法に比べて費用が安い | ・即効性を感じにくい ・サロンへ通う期間が長くなる ・完全なツルツルにはならない |
という点が挙げられます。
安く、長期的に脱毛するなら光脱毛がおすすめ
光脱毛は誰でも気軽に始めやすいのでおすすめです。
光脱毛に向いている人は、金銭的な余裕はないけど時間に余裕はあるという人や、肌が弱い人。
光脱毛の中にもさまざまな種類があるので、自分の好みにあった方法で脱毛をするとより満足感が得られます。
あまり費用をかけることなく脱毛を始めたい人は、光脱毛をぜひ試してみてください。