【監修】元エステティシャン 村上 沙紀さん のプロフィール
脱毛・痩身のエステティシャンとして4年ほど実務。
基礎知識はもちろん、脱毛を早く終わらせるなどもお客様にアドバイスしてきました。
男性がムダ毛を処理する主な方法は自己処理、脱毛サロン、医療機関(クリニック・皮膚科)での脱毛が挙げられます。これらにはそれぞれ異なるメリットとデメリットが存在します。
ムダ毛処理を行う前には、各脱毛法のメリットとデメリットを事前に把握しておくことが大切です。今回は3つのムダ毛処理方法のメリットとデメリットをまとめましたので徹底解説します。
目次
自宅での処理
まずは自宅でムダ毛の処理を行う「自己処理」です。
自己処理には以下の方法があります。
それではメリットとデメリットを解説します。
自己処理のメリット
自宅での自己処理は、最も手軽にできるムダ毛処理法です。一口に自己処理といっても、自宅で実践できる自己処理の方法には以下のようなものがあります。
多くの方はカミソリ、電気シェーバーを使って自己処理を行っていることが多いのではないでしょうか。カミソリや電気シェーバーで自己処理を行うことのメリットは、いつでもムダ毛を処理できる手軽さとコストが少なくて済むことです。
特に男性用のカミソリは10本購入しても500円~1,000円前後に収まります。また現在は本体の柄の部分はそのままで、刃を交換するだけで使用できるカミソリも多く販売されているため、カミソリ本体を購入する必要がないのもメリットです。
新しい替え刃ですと、2週間~3週間ほどは正常な剃り心地をキープできますので、非常にコストパフォーマンスが高いムダ毛処理法といえるでしょう。
その他、市販の除毛クリーム、抑毛ローション、脱毛ワックスなども、専門のサロンやクリニックでの脱毛と比較するとリーズナブルな価格で入手できます。
自己処理のデメリット
自宅でのムダ毛処理はその手軽さが支持されている反面、肌トラブルに見舞われるリスクが高まるのがデメリットです。
たとえばですが、カミソリでの自己処理はムダ毛だけではなく、肌にも刃を当てることになるため、皮膚表面の角質まで削ってしまうことになります。
皮膚表面の角質が削れることで、肌を守るバリア機能が低下し、炎症を起こすこともあるのが自己処理のデメリットです。
また、カミソリでは肌表面のムダ毛を処理できても毛穴の奥の毛にはアプローチをかけることができないため、処理後に黒いポツポツが目立ち見栄えの良くない仕上がりになりやすいです。
剃った後のザラザラ感を無くすため、逆剃りをしている人も多いと思います。
シェービングフォームの刺激と、逆剃りによる深剃りで肌トラブルが起きる確率が跳ね上がります。
毛根から毛を引き抜く毛抜きはカミソリの弱点を補ってくれますが、1本処理するごとに肌や毛穴に大きな負担をかけることになります。
そのため脂っぽい肌になってしまいます。
これら肌や毛穴にダメージを与える方法でムダ毛処理を続けていると、肌荒れ、肌の乾燥、埋没毛、色素沈着、毛嚢炎などを引き起こす可能性も高くなります。
このような理由から肌の安全性を重視する方には、自己処理はおすすめできません。
脱毛サロンでメンズ脱毛
最近は女性だけではなく、男性もムダ毛処理を施すために、脱毛サロンへ通う方が増えてきました。
メンズ脱毛サロンは駅前に店舗を構えていることも多く、アクセスがしやすい点も魅力的です。ここでは脱毛サロンのメリットとデメリットをまとめましたのでご覧ください。
脱毛サロンのメリット
脱毛サロンで脱毛を行うメリットは複数ありますが、自己処理と比較すると安心、安全なムダ毛処理を行うことが可能です。メンズ脱毛サロンでは男性専用の脱毛機を使用し、太く濃い毛へ確実にアプローチをかけることができます。
この脱毛機による施術を複数回受けることで、自己処理では不可能なキレイな肌を生み出します。
また脱毛サロンは、施術後の肌ケアにも万全を施しています。脱毛機による施術を終えたあとの肌はダメージを受け、非常に敏感な状態になっています。この状態を放置すると、赤みや腫れなどの炎症がさらに悪化する可能性があります。
脱毛サロンでは施術後の肌をケアするために、保湿成分や美容成分が配合されたジェルを塗布します。この効果によって、肌に受けたダメージを早く回復させることができます。
その他、脱毛サロンでは自己処理が不可能な部位のムダ毛処理を行うこともできます。具体的には背中やうなじといった部位です。これらは1人で行う自己処理では、きわめて処理が難しい部位です。
その結果、背中やうなじのムダ毛だけが伸び放題という男性も少なくありません。目の届かない部位の手入れも完璧に施したいという方は、脱毛サロンを選択するのがおすすめです。
脱毛サロンのデメリット
安心、安全なムダ毛処理を施せる脱毛サロンですが、デメリットもあります。
脱毛サロンの主なデメリットは「脱毛完了までに時間がかかる」「自己処理よりも高額な費用がかかる」という点です。
脱毛機は特殊な光を肌に当て、毛をつくる毛母細胞の働きを止めることで、脱毛効果を発揮します。
しかし、脱毛サロンの脱毛機は1回で全ての毛が無くなるわけではありません。
部位やサロンにもよりますが、効果が出るまでのおおよその回数は以下のとおりです。
部位 | 効果が出るまでの回数 |
手足・胸・腹、背中・陰部など | 5回 |
髭 | 10回 |
脱毛サロンでの施術は毛の成長期(毛周期)に合わせて行う必要があるため、1回の施術を受けるのに約1ヶ月~2ヶ月半の待機時間が必要になります。
つまり完全にムダ毛を目立たなくするには、1年~2年ほどの期間が必要になるということです。
また脱毛サロンは自己処理よりも費用がかかるのがデメリットです。
脱毛サロンによっては月額制や割引が適用されるプランも用意されているため、相場より安く済む場合もあります。
しかし、自宅で気軽に実践できる自己処理と比較すると、総額に大きな費用が発生することには変わりありません。
男性スタッフに施術してほしいという人はクリニックを選ばれた方が気軽に脱毛を受けられます。
医療機関でメンズ脱毛
最後にクリニックや美容外科といった、医療機関で施術を受けることができるクリニックのメリットとデメリットを見てみましょう。
クリニックのメリット
医療機関で受ける脱毛のメリットはその効果の高さにあります。医療機関での脱毛は、脱毛サロンでは使用が許可されていない高出力の医療レーザー脱毛機を使用します。
そのため、脱毛サロンよりも少ない回数で効果を実感できます。少ない回数で脱毛が完了するということは、早い期間でムダ毛が目立たない肌を手に入れられるということです。一般的にクリニックでの脱毛で、効果が得られる回数は以下のようになっています。
部位 | 回数 |
全身 | 5回 |
髭 | 6回 |
※平均値です。
ご覧のように医療脱毛であれば、約1年の期間でムダ毛が目立たない脱毛を施すことが可能です。
また、クリニックでの脱毛料金はサロンと比較すると大きな差はありません。ただし前述のようにクリニックで使用される脱毛機は照射パワーが強いため、同じ費用で、より早く施術を終わらせることが可能です。
クリニックのデメリット
クリニックで脱毛を行うデメリットは「痛みが強い」ということです。クリニックで使う脱毛機は、サロンで使用する光脱毛機と比較すると高出力のため、肌にかかる負担や痛みが大きいです。
毛の生える周期により効果が出る毛と出ない毛に分かれます。
効果が出る毛については、毛をつくる毛母細胞を破壊するため、次からは生えてきません。
このような毛が生えてこない可能性があることを知っておかないと、「またヒゲを生やしたい」と思ったときに後悔する恐れがあります。
効果や安全性を求めるなら医療機関での脱毛がおすすめ
自己処理、脱毛サロン、医療機関での脱毛にはそれぞれメリット、デメリットが存在します。この中で本格的な脱毛効果を得たい方や、安全性に優れたムダ毛処理を行いたい方は医療機関での脱毛がおすすめです。
医療脱毛は医療機関でしか認められていない脱毛機を使用できるため、より大きな効果と早期の脱毛を実現できます。
また、痛みに不安がある方は、クリニックによっては麻酔を施してもらうことも可能です。その他、万が一の肌トラブルに見舞われた場合でも、医療機関の強みを活かして適切な薬を処方することができます。
このような理由から「効果」「安全性」を重視した脱毛を希望の方は、医療脱毛の施術を推奨します。
ただし、一口に医療脱毛といっても、各医療機関で料金や施術の方法が多少異なることもあります。そのため、クリニック選びも慎重に行うようにしましょう。
まとめ
今回は自己処理、脱毛サロン、医療機関での脱毛のメリットとデメリットをご紹介しました。いずれも魅力的なポイントがある反面、事前に把握しておきたいデメリットも存在します。
特に脱毛サロンや医療クリニックでの脱毛は高額な費用が発生しますので、事前に料金などに関する疑問は必ず質問しておくようにしましょう。