トレチノインで失敗!色素沈着の原因と対処法・シミへの効果を徹底解説!

トレチノイン失敗

シミ・シワだけでなく、ニキビや毛穴にも効果があるというトレチノインですが、使い方を誤って色素沈着する失敗例が多いのです。

こちらでは、トレチノインの効果とトレチノインの使用で色素沈着する原因と対処方法を紹介します。

せっかくの美肌成分ですからうまく使って、美肌を手に入れましょう。

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トレチノインとは?

トレチノイン効果・副作用

トレチノインというのは「ビタミンA誘導体」のことでお肌のターンオーバーを促進する効果があります。

お肌のターンオーバーが促進されるとメラニンが沈着しているお肌のシミなどの色素沈着が押し上げられて、皮膚の表面から剥がれ落ちるため美白効果が期待できます。

また、お肌のターンオーバーが促進されることで、ニキビや毛穴・シワの改善など、多くの肌悩みの改善も期待できるんです。

ただし、お肌のターンオーバーが促進されすぎることでお肌のバリア機能が壊れてしまうと、お肌が赤くなったり(発赤)、皮が剥けたり、痒みが出る場合があります。

ひどい場合には、色素沈着が起こることがあります。これらがトレチノインの副作用です。

トレチノイン使用中に色素沈着が起こる失敗の原因

トレチノイン使用中に色素沈着が起こる失敗の原因には、トレチノインそのものの影響によるものと、トレチノイン以外の影響によるものがあります。

1.トレチノインが理由の色素沈着の原因

トレチノインが原因の色素沈着

トレチノインなどのビタミンA誘導体を肌に塗布した際に一時的な肌の炎症反応が起こることがあります。主な症状は、赤み、かゆみ、乾燥、皮むけ、ひりつきなどです。これらをレチノイド反応(A反応)といいます。

バリア機能の壊れているお肌でレチノイド反応が強く出るとさらに強い炎症が生じ、その炎症によってメラニンが過剰に生成されると沈着色素沈着を引き起こす可能性があります。

特に、乾燥肌や敏感肌の場合には、水分と油分のバランスが崩れるなどバリア機能が低下しているため、A反応からさらに悪い兆候が現れやすい傾向があります。

2.トレチノイン以外が理由の色素沈着の原因

トレチノインが使用中の色素沈着の理由

トレチノインは皮膚の新陳代謝を促進し角皮膚が薄くなるため、紫外線によるダメージを受けやすくなります。紫外線対策を怠ると、乾燥肌が悪化したりシミが増えたりする可能性があります。

トレチノイン使用中は、サリチル酸やAHAなどのピーリング成分やハイドロキノンは、トレチノインと併用できません。 ビタミンCとトレチノインは相性が悪いため、併用したい場合は朝にビタミンC、夜にトレチノインを使用しましょう。

トレチノイン使用中は、皮膚がいつもより敏感になっているため、洗顔・クレンジング・メイク・タオルで顔を拭く、鼻をかむなどの皮膚の摩擦も皮膚への刺激になるため炎症が起きやすくなります。

3.トレチノイン使用による色素沈着の種類

トレチノインでできる色素沈着の種類

トレチノイン使用によってできる色素沈着の種類は主に3つ「炎症性色素沈着」「ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)」「摩擦性黒皮症」があります。

いずれの場合もトレチノインを使用して、お肌が薄くなっているところに刺激が加わったことで起こした炎症がメラノサイトを刺激してできる色素沈着となります。

色素沈着をさらに濃くしてしまう失敗例

レチノインを使ってできた色素沈着をさらに濃くしてしまう失敗例を2つに分けてご紹介します。

1.間違ったスキンケア

色素沈着をさらに濃くしてしまう間違ったスキンケア

レチノインを使って色素沈着ができてしまった色素沈着をさらに濃くしてしまうスキンケアには、ハイドロキンの併用とピーリングがあります。

肝斑を含むシミや色素沈着の改善に「レチノインとハイドロキノンの併用」というのは、実はとても効果的な方法だと厚生労働省の書面も出ているのですが、使い方が難しいため、きちんと医師の指導に従って行うようにしてください。

また、ピーリングをするとお肌が薄くなってしまうため、バリア機能が壊れて炎症を起こしてしまうことがありますので、こちらも注意が必要です。

2.不規則な生活習慣

不規則な生活習慣

正常なお肌のターンオーバーができていれば、多少のシミであれば古くなった細胞と一緒に表皮に押し上げられ垢となって落ちていきます。

しかし、不規則な生活習慣ができてしまうと、ターンオーバーが乱れてしまい、細胞が排出されずそのまま皮膚内に留まってしまうので、シミがそのまま残る色素沈着という状態になってしまいます。

トレチノイン使用の失敗でできた色素沈着の改善策

トレチノイン色素沈着の改善策

トレチノイン使用の失敗で色素沈着してしまった場合、まずは皮膚科医に相談して治療を進めるのが一番です。

お家でできるホームケアとしては、壊れたお肌のバリア機能を取り戻すために、刺激の少ない化粧品でしっかり保湿をしましょう。

生活習慣を整えることで、お肌のターンオーバーも徐々に戻り、色素がお肌の外に排出される可能性があります。

もちろん、しばらくの間はトレチノインの使用はやめておくと良いでしょう。

トレチノイン使用の失敗で色素沈着を防ぐための予防策

トレチノイン使用で失敗して色素沈着しないように、事前にできることをご紹介します。

1.トレチノインの使用前準備

トレチノインの使用前準備パッチテスト

まずは、処方してくれた皮膚科医としっかりと使用方法について確認をしてください。

その上で、パッチテストをすることをおすすめします。パッチテストは二の腕の内側など目立たないところにトレチノインを塗って赤くなったり、痒くなったりしないかを確認します。

ここで、異常を感じたら使用は中止したほうが良いでしょう。

なお、トレチノインの処方におすすめのクリニックはこちらのページで紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

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2.正しい使用方法

正しい使用方法

トレチノインの使用方法は少量を薄く伸ばすというイメージです。

早く効果を出したいからと大量に使用したり、ピーリングなどと併用してしまうと刺激を受けすぎて色素沈着が起こる可能性が大きくなります。

また、トレチノインの作用でお肌が薄くなり乾燥しやすくなり紫外線の影響を受けやすくなります。そのため、しっかりと保湿ケアと紫外線ケアをしましょう。

3.併用するスキンケア製品の選定

併用するスキンケア製品の選定

トレチノインの使用中には、色素沈着を起こさないようにスキンケア商品の選定にも細心の注意を払いましょう。

処方してくれたクリニックでおすすめの化粧品があった場合、そうした化粧品を使うのも良いのですが、普通の化粧品でも重要なことは「低刺激」「保湿」「紫外線ケア」です。

出かける時だけでなく、家の中にいても紫外線は窓から入るので、しっかり日焼け止めを塗るようにしましょう。

トレチノインに関するよくある質問

トレチノインは顔全体に塗ってもいいのですか?
トレチノインは、顔全体に塗るのではなく、シミやシワ、毛穴など気になる部分に少量塗るのが一般的です。顔全体に淡いシミが多発している場合でも、かぶれる可能性があるので顔全体に塗ることはおすすめできません。
トレチノインは長く続けることはできますか?
トレチノインは、決められた使用期間を超えて使用すると肌トラブルを引き起こす可能性があります。トレチノインには耐性(長く使っていると効果が得られにくくなること)が生じると言われているため、使用期間は最長でも8週間程度を目安とします。
トレチノインとレチノールの違いはなんですか?
トレチノインとはビタミンAの誘導体で、レチノイン酸とも呼ばれます。
トレチノインはレチノールの約50~100倍の生理活性があり、レチノールは最終的にトレチノインに変換されて効果を発揮すると考えられています。
トレチノインはどのような経過で効果が出ますか?
トレチノインは、肌のターンオーバーを促進して角質を排出するため、皮むけ(落屑)が生じます。また、角質が剥がれることでバリア機能が低下するため、刺激を感じやすくなります。これらの症状は、治療開始から数日~2週間前後で現れることが多く、その後は皮ふが順応して徐々に弱まっていきます。
トレチノインとハイドロキノンは併用できますか?
はい併用可能です。しかし、使い方を誤ると色素沈着してしまうため、医師の指示に従って使用してください。