ピル「フリウェルLD・ULD」の効果や副作用は?あすか,モチダ,トーワの違いも解説

「フリウェル」とは月経困難症の方の治療に適応した低用量および超低用量ピルです。月経困難症とは月経中に起こる辛い症状のことを言います。フリウェルのは、LD・ULDと2種類あり、この違いは薬品に配合される卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)の量の違いによるものです。

そこで、今回は低用量・超低用量ピル「フリウェル」についてご紹介します。

フリウェルは他の低用量・超低用量ピルと比べ、副作用や効果が異なります。飲み方も合わせてご説明しますので、月経困難症などでお悩みの方は参考にしてください。

また、フリウェルを実際に購入したい方に向けて、ピル「フリウェル」を取り扱っているクリニックやオンライン処方の方法なども詳しく解説していきます。

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低用量ピルおすすめ11選

「フリウェル 」とはどんなピル?

フリウェルとは

「フリウェル」とは月経困難症の方の治療に適応した低用量および超低用量ピルです。

月経困難症とは、月経期間中に伴う病的な状態で、主な症状としては下腹部痛腰痛疲労・脱力感下痢イライラ感や憂鬱など、いろんな症状があります。

このような辛い月経困難症の人のためのピルが「フリウェル」です。

「フリウェル」は「ルナベル」のジェネリック薬品

「フリウェル」は「ルナベル」と同様に、月経困難症の治療薬であり、「ルナベル」のジェネリック薬品です。

ジェネリック医薬品とは、厚生労働省の認可を得て製造される、新薬と同じ有効成分を含む医薬品の事です。

先発医薬品の特許期間が満了後、製造・販売されるため、先発医薬品と比較すると、飲みやすさやの見間違いなどの点において改良されているものが多く、価格も先発医薬品と比較すると5割程度安く購入できるのもメリットです。

参考記事:厚生労働省

フリウェルLDとULDの違い

先発医薬品後発医薬品(ジェネリック)
ルナベルLDフリウェルLD
ルナベルULDフリウェルULD

「フリウェル」には「フリウェルLD」と「フリウェルULD」の2種類があります。「フリウェルLD」は「ルナベルLD」、「フリウェルULD」は「ルナベルULD」のジェネリック医薬品です。

この2種類の違いは薬品に配合される卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)の量の違いによるものです。

また、「LD」とはLow Dose=低用量のこと、「ULD」とはUltra Low Dose=超低用量のことであり、LDは卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)が0.035mg、ULDは0.02mgという差になっています。低用量のLDと比較すると超低用量のULDの方が副作用が出現しにくく、ピルの重大な副作用の1つである血栓症のリスクが低いと言われています。

しかし、一方でULDの方が不正出血を起こしやすいという報告もあります。

「フリウェルLD」「フリウェルULD」のどちらがご自分の症状や体質に適するのかは医師と相談の上、決めましょう。

参考記事:持田製薬販売株式会社

フリウェルの種類 モチダ・トーワ・あすか製薬の違い

名称モチダトーワあすか製薬
成分ノルエチステロン
エチニルエストラジオール
ノルエチステロン
エチニルエストラジオール
ノルエチステロン
エチニルエストラジオール
薬の概要直径:6.5㎜
厚さ:2.2㎜
直径:6.6㎜
厚さ:2.9㎜
直径:6.5㎜
厚さ:2.2㎜
薬価LD:85.4円/錠
ULD:79.3円/錠
LD:85.4円/錠
ULD:79.3円/錠
LD:85.4円/錠
ULD:79.3円/錠
効果月経困難症の緩和月経困難症の緩和月経困難症の緩和

 

「フリウェル」モチダの副作用
  • 頭痛
  • 吐き気
  • 上腹部痛
  • 不正出血
  • 血栓症
「フリウェル」トーワの副作用
  • 悪心
  • 頭痛
  • めまい
  • 血栓症
  • アナフラキシー
「フリウェル」あすかの副作用
  • 悪心
  • 頭痛
  • 足の痛み・腫れ
  • 血栓症
  • 全身のかゆみ

「フリウェル」を取り扱っている製薬会社には、モチダ・トーワ・あすか製薬の3社があります。上記の表でわかるように、3社とも大きな違いはありません。自己判断で決定するのではなく、医師の診察のもとで指示に従いましょう。

参考記事:持田製薬販売株式会社
     東和薬品
     あすか製薬

ピル「フリウェル」とその他の超低用量ピルの違い

超低用量ピル5種類「フリウェル」と「ジェミーナ」「ヤーズ」「ヤーズフレックス」「マーベロン」の違いは何か、特徴や料金相場などを比較しました。

「フリウェル」と「ジェミーナ」「ヤーズ」「ヤーズフレックス」「マーベロン」の違い

フリウェル
フリウェル
ジェミーナ
ジェミーナ
ヤーズ
ヤーズ
ヤーズフレックス
ヤーズフレックス
マーベロン
マーベロン
自費診療における料金相場2,000円前後6,000円前後7,000~10,000円7,000~10,000円2,300円~
保険診療における料金相場540円~1,760円~2,000円前後2,000~3,000円マーベロンは避妊目的であり、病気の治療で使用するものではないため適応なし

上記の表を見てみると、「フリウェル」と「ジェミーナ」「ヤーズ」「ヤーズフレックス」「マーベロン」の特徴や相場の料金が幅広く違いました。

「フリウェル」の特徴は、月経困難症治療での保険適応薬で後発医薬品のため患者負担額が少ない頭痛や吐き気などの副作用が出現しにくいです。

「ジェミーナ」の特徴は、最長77日の連続服用可能不正出血および頭痛や吐き気などの副作用が起きにくい血栓症のリスクが低いです。

「ヤーズ」の特徴は、黄体ホルモンを使用している超低用量ピルのため副作用が起こりにくい休薬期間が4日と短いむくみが少なくニキビ改善に有効です。

「ヤーズフレックス」の特徴は、最長120日の連続服用可能好きなタイミングで休薬でき月経を調整可能ニキビ改善に有効です。

「マーベロン」の特徴は、1相性ピル(黄体ホルモンの量が一定)で低用量ピル主に避妊目的・PMS・ニキビ改善に有効です。

更に詳しくご紹介します。

フリウェル 世代の違い

黄体ホルモン成分
第一世代
(1960年代に登場)
ノルエチステロン
第二世代
(1960年代に登場)
レボノルゲストレル
第三世代
(1980年代に登場)
デソゲストレル
第四世代ドロスピレノン

参考記事:厚生労働省

低用量ピルには、「第一世代」「第二世代」「第三世代」「第四世代」に分けられています。これは配合される黄体ホルモン(プロゲストーゲン)成分の種類によって分類されます。

フリウェル 相性の違い

配合パターン
1相性1シートに配合されている実薬のホルモン量が一定
3相性1シートに配合されている実薬のホルモン量が3段階に分かれている

参考記事:厚生労働省

そして、配合パターンで分けられる「1相性(そうせい)」「3相性(そうせい)」もあります。

以下の表で「フリウェル」と「ジェミーナ」「ヤーズ」「ヤーズフレックス」「マーベロン」は、何世代、何相性なのか比べてみました。

世代相性
フリウェル(LD・ULD)第一世代1相性
ジェミーナ第二世代1相性
ヤーズ第四世代1相性
ヤーズフレックス第四世代1相性
マーベロン第三世代1相性

上記の表を見ると、世代(配合される黄体ホルモン(プロゲストーゲン)成分)は異なりますが、相性は全て1相性と実薬に含まれるホルモン量が一定の配合パターンでした。

ピル「フリウェル」の効果

フリウェル 効果

ピル「フリウェル」の効果についてご紹介します。

月経困難症の治療

「フリウェル」は月経困難症に適応があり、治療目的で使用されます。

月経困難症とは、生理痛が非常に強くなってしまう病状のことです。症状は人によってそれぞれ異なりますが、生理痛だけでなく、腰痛、頭痛、吐き気、下痢、便秘などの身体的症状や、イライラ感、憂鬱、不安感などの精神的な症状が起こることもあります。

「フリウェル」を内服することで、月経時に生じる痛みを軽減する効果や、月経困難症の改善が期待できます。

PMSの改善

「フリウェル」は黄体ホルモンと卵胞ホルモンの作用で、卵胞の発育を抑制させて排卵が抑えられます。そのため女性ホルモンが安定するのでPMS(月経前症候群)の改善が期待できます。

PMSとは月経前症候群のことであり、月経開始の3~10日前より身体的・精神的に現れる不快な症状のことを言います。症状は人それぞれであり、程度も軽度なものから日常生活に支障をきたすほどの方もいます。頭痛や下腹部痛などの身体的症状や、動悸やめまいなどの自律神経症状、イライラ・抑うつ、不安などの精神的症状など多岐にわたります。

PMSの原因は女性ホルモンの変動によるものだと考えられており、「フリウェル」を内服することでホルモンバランスが安定するため改善に有効です。

生理日を移動できる

生理日を早めたい場合
  1. ずらしたい生理の1つ前の生理開始5日目までにフリウェルの内服を開始
  2. 最低14日以上内服継続し、飲み終えると2,3日後に生理が来る
生理日を遅らせたい場合
  1. ずらしたい生理予定日の5~7日前からフリウェルの内服を開始
  2. 生理を避けたい日まで内服すると2,3日後に生理が来る

「フリウェル」は内服方法によって生理日を移動することが可能です。早める場合と遅らせる場合では内服の仕方が異なるので注意が必要です。

「フリウェル」を内服している期間は基本的に生理が来ません。ただし、月経移動をするにあたり、医師とも相談しておこなうようにしてください。

生理の出血量を減少させる

「フリウェル」内服により、生理の出血量を減少させる効果があります。

月経困難症の原因の1つに子宮内膜症があります。子宮内膜症は、骨盤内や卵巣など子宮以外の場所で子宮内膜のような組織が増殖する病気です。

増殖した組織は子宮内膜と同様に生理がくると崩れて出血を起こします。そのため、月経困難症で子宮内膜症などの器質性な場合は強い生理痛や生理の出血量が多くみられます。

「フリウェル」を内服することにより、ホルモンバランスが安定すると排卵が抑制され、子宮内膜が通常より薄くなるため、生理の出血量が減少し、痛みも軽減される効果があります。

フリウェルに避妊効果なしはウソ

「フリウェル」は月経困難症の治療目的のための低用量・超低用量ピルですので、避妊を目的として処方されることはありません。「フリウェル」に含まれるホルモンの配合量が、避妊効果が期待される他の低用量ピルと比較して少ないので避妊効果があるとは言いきれません。

一般的な低用量ピルの避妊効果は内服開始後8日以降からと言われていますが、「フリウェル」に関しては避妊率に対するデータがありません。

他の避妊効果のあるピルと比較してもホルモンの配合量が少ない「フリウェル」は避妊率は低いと考えられるでしょう。

避妊目的でピルを希望される方は、医師に相談してください。

ピル「フリウェル」の副作用

フリウェル 副作用

「フリウェル」の副作用には頭痛、吐き気、不正出血、むくみ等、その他にも副作用の症状がみられることがあります。

血栓症のリスク

「フリウェル」の重大な副作用の1つとして血栓症というものがあります。血栓症は、血管内に血液の塊である血栓が生じ、詰まってしまうことで血液が流れなくなり様々な障害を引き起こすもので、最悪の場合生命を脅かすリスクがあります。

「フリウェル」を内服して、①突然の足の痛みや腫れ、②手足の脱力・マヒ、③突然の息切れ押しつぶされるような胸の痛み、④激しい頭痛舌のもつれ・しゃべりにくい、⑤突然の視力障害(見えにくいところがある、視野が狭くなる)などのような症状が現れた場合は血栓症の疑いがあるので、内服を中止し、直ちに救急医療機関を受診してください。

血栓症予防対策として、長時間同じ姿勢でいることを避けるために適度に体を動かしたり、脱水にならないためにこまめに水分をとるようにしましょう。

吐き気などの副作用のリスクが少ない

「フリウェル」の副作用において吐き気は内服開始後初期に起こりやすく、ほとんどの場合1~2ヶ月で症状が落ち着いてきます。個人の体質によって差がありますが、内服して3ヶ月経った頃には副作用症状は気にならなくなります。

しかし、3ヶ月経過しても症状が続いたり、症状がひどくなるようでしたら医師に相談してください。

太るわけではない

「フリウェル」に限らずピルを飲むと太るのでは?と心配される方もいるのではないでしょうか。「フリウェル」の内服と体重増加は関係がありません。

「フリウェル」の内服による副作用でむくみがあります。むくみの原因は卵胞ホルモンの高い保水作用によるものです。また、「フリウェル」に含まれる黄体ホルモンに食欲増進作用があります。これも一時的なもので1~2ヶ月するとだいたい落ち着いてきます。

以上のことから「フリウェル」の副作用で太ったと感じる原因はむくみと食欲増進による食べすぎです。いずれにしても徐々に落ち着いてきますが、適度な運動と食生活を見直してみることが大切です。

ピル「フリウェル」を服用できない人

フリウェルを服用できない人

ピル「フリウェル」を服用できない人をご説明します。

※ここで説明していることは、「フリウェル」のみならず低用量ピル全般を服用できません。

血栓要因のある方

血栓性素因とは静脈や動脈に血栓が生じやすい傾向にあるということです。

血栓素因のある方は、血栓症等の心血管系の障害が発症しやすくなるという報告がされているため、ピル「フリウェル」を服用できません。

生まれつき血栓が生じやすい体質(たとえば、血液が体の中で固まらないようにする成分が少ない人)を持っている人を先天性血栓素因のある人といいます。
 一方、糖尿病、高脂血症、重症感染症にかかっている人や、血液凝固因子製剤の投与を受けている人を後天性血栓性素因のある人といいます。このような体質の人がピルを服用すると、血栓が生じやすくなることが知られています。血栓が生じる危険を回避するためには、ピルの処方を受ける前に、医師に申し出てください。
 また、治療を要するほどの脱水症状や長期間体を動かせない状態の人、著しい血圧の上昇が生じた場合などには、血栓を起こしやすくなりますので、注意が必要です。

引用元:リプロ・ヘルス情報センター

35歳以上で1日15本以上たばこを吸う方

35歳以上で1日15本以上たばこを吸う喫煙者の方は、心筋梗塞などの心血管系の障害が発生しやすくなるという報告がされているため、ピル「フリウェル」を服用できません。

致死的症例は非致死的症例に比較して,35才以上や前回のOC使用歴のある症例が多
く,VTEリスクに影響する薬剤使用中や血管リンパ管の奇形を有する症例が多かったと報告して
いる。
年齢も同様に加齢と共にVTEリスクは上昇する.30〜34才のVTEリスクを1.0とした場合,30
才未満では1.0以下であるが,35~39才で1.18(1.05~1.32),40~44才で1.57(1.41~1.74),45~49
才で2.09(1.88~2.32)と45才を超えるとリスクは2倍以上となる39).van Hylckama VliegらはOC
とVTEリスクにつき,年齢との関係を検討している.その結果,30才未満の女性にOC投与した
場合のVTEのRRは3.1 (2.2~4.6)で,30~40才では5.0 (3.8~6.5),40~50才で5.8 (4.6 ~7.3)とOC
投与によるVTEリスクは年齢とともに上昇することが示されている。

喫煙は心筋梗塞リスクのみならず VTE リスクも上昇させる.Pomp らの報告によれば,これ
まで喫煙の経験がない場合の VTE の OR を 1.0 とした場合,これまで喫煙の経験がある場合の
OR は 1.63(1.00~2.67),現在喫煙している場合の OR は 2.03(1.33~3.11)まで上昇する.一方,喫
煙経験がないOC使用のORは3.90(2.63~5.79)で,喫煙経験のあるOC使用者は4.83(2.89~8.08),
現在喫煙している場合は 8.79(5.73~13.49)にまで上昇することがわかっている。

引用元:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤(CQ40,41参照)

前兆を伴う偏頭痛

前兆を伴う片頭痛のある方は、前兆を伴わない片頭痛患者と比べ、脳血管障害(脳卒中等)が発生しやすくなるという報告があるため、ピル「フリウェル」を服用できません。

片頭痛は OC の使用に関係なく 20−40 歳の本邦女性に罹患率が高く,30 歳代では約 20%,40
歳代では約 18%とされる 1).OC 使用に際しては,有害事象として脳卒中リスクが増加すること
を考え,投与前の頭痛,投与中の新規頭痛発症や症状の増悪に遭遇した場合には片頭痛である
かないかの診断がまず必要である。

引用元:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤(CQ51参照)

脂質代謝異常・重度の高血圧

脂質代謝異常・重度の高血圧の方は、血栓症等の心血管系の障害が発生しやすくなるという報告があり、また症状が増悪することがあるため、ピル「フリウェル」を服用できません。

摂取した栄養物質を変化させて体の一部を作ったり、活動のエネルギー源とし、不必要な生成物を排出するために起こる生体内の複雑な化学反応を代謝といいますが、脂質に関係する代謝が正常に出来なくなることを脂質代謝異常といいます。脂質代謝異常によって起こる病気には、糖尿病や高脂血症などがあります。

引用元:リプロ・ヘルス情報センター

妊娠中、授乳中の方

ピル「フリウェル」は妊婦および授乳中の方には服用できません。

卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮及び子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されており、また新生児(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮の悪性変性を認めたとの報告があるため、フリウェルを服用できません。

また授乳中の方は、母乳の量的質的低下が起こることがあり、母乳中への移行、児において黄疸、乳房腫大が起こるとの報告があるため、フリウェルを服用できません。

1.授乳婦は,産後 6 か月以降に服用を開始する
2.非授乳婦は,他に VTE の危険因子が無い場合は産後 21 日以降に,他に VTE の危険因子が
有る場合は産後 42 日以降に,服用を開始する

引用元:低用量経口避妊薬、低用量エストロゲン・プロゲストーゲン配合剤(CQ8参照)

乳がんの方

乳がんの方は、腫瘍の悪化あるいは顕性化を促すことがあるため、ピル「フリウェル」を服用できません。

また、乳がんの既往歴がある方は、乳がんが再発するおそれがあります。

乳がんの家族歴または乳房に結節がある方は、定期的に乳房検診を行うなど慎重に投与することが必要です。エストロゲン投与と乳癌発生との因果関係についてその関連性を示唆する報告もあります。

乳癌、子宮体癌、子宮頚癌や子宮筋腫は女性ホルモンの1種である卵胞ホルモン(エストロゲン)によってその発症や増殖が促されるといわれています。従って、乳癌、子宮体癌、子宮頚癌や子宮筋腫およびその疑いのある人がピルを服用すると、ピルに含まれている卵胞ホルモンにより症状が悪化するおそれがあるため、これらにあてはまる人はピルをのまないようにしてください。

引用元:リプロ・ヘルス情報センター

ピル「フリウェル」の飲み方

フリウェル 飲み方

「フリウェル」の基本的な飲み方は以下の通りです。

21日服用+7日間休薬

フリウェルの飲み方
  1. 月経の第1~5日目から飲み始める
  2. 1日1錠を毎日一定の時刻に飲む
  3. 1~3週目の21日間連続して飲む
  4. その後の4週目の7日間は飲むのを休む
  5. 4週間(28日間)を1周期とし、同様の方法で繰り返す
    4週間が終わったら出血の有無にかかわらず、翌日(29日目)から新しいシートの薬を飲み始める

「フリウェル」を内服するにあたり、基本は21日連続服用し、7日間の休薬期間で1周期となります。

7日間の休薬後また新たな1周期となり、繰り返しになります。

服用は毎日同じ時刻に飲むことが重要です。飲み忘れを防止するためにも、自分が飲みやすい時間帯に設定すると良いでしょう。

ピル「フリウェル」を飲み忘れたときの対処法

ピル「フリウェル」を飲み忘れた場合でも焦らずに対処しましょう。

1錠飲み忘れた場合(直前の服用から24時間未満の場合)

「フリウェル」を飲み忘れた場合は、気づいた時点で前日分の1錠を内服してください。その後、当日分の1錠を通常の時刻に内服してください。

2錠以上飲み忘れた場合(直前の服用から24時間以上経過している場合)

「フリウェル」を2日以上飲み忘れた場合も同様で、気づいた時点で前日分の1錠を内服し、その後当日分の1錠を通常の時刻に内服してください。

1日に「フリウェル」を内服できるのは2錠までです。

休薬期間中に生理が来ないときの対処法

「フリウェル」を内服すると一般的には休薬期間中に生理が来ます。しかし、「フリウェル」を継続して内服し、2周期連続して生理の出血が来ないときは、医師に相談してください。

前回の生理後、性交渉があった場合は妊娠している可能性も否定できませんので病院に受診し、医師の診察を受けてください。

服用後に生理がくるのはいつ?

「フリウェル」服用後の生理は、21日間服用後の7日間の休薬期間中に来ます。

予定通り生理が来ない方もいますが、2周期連続して生理が来ない場合は、医師の診察を受けてください。

ピル「フリウェル」を購入する2つの方法

フリウェルを購入する方法

低用量および超低用量ピル「フリウェル」は医薬品であり、安心かつ安全に購入するためには、必ず医師の診察と処方が必要です。フリウェルを購入する方法は2つあります。

クリックまたは病院で処方してもらう

安心・安全にピル「フリウェル」を購入するためには、クリニックまたは病院を受診し、診察を受けて処方してもらう方法が一般的です。

婦人科を標榜しているクリニックや病院であれば専門であり、自分が服用の適応であるかや内服後の経過、副作用などの時も相談できて安心です。

オンラインクリニックでネット処方してもらう

コロナ禍に伴い、オンライン診療や電話での診察が対応可能なクリニックや病院が増えてきました。

オンライン診療ではネットで予約をすれば、待ち時間もなくスムーズに診察が受けられます。病院によっては年中無休で最短で翌日にピル「フリウェル」がお手元に届くところもあります。自分の都合の良い時間でオンライン診察を受けられるので、仕事などで忙しくてなかなか病院に行けない方には便利です。

ピル「フリウェル」を取り扱うおすすめオンラインクリニック3選!

オンラインクリニックは、診察予約から処方されたお薬を処方してもらうまで全ての工程がスマートフォンで完結すると人気が高まっています。お仕事に忙しく日中クリニックが開いてる時間に行くことが難しい方や事情があって外出が難しいなどの理由でクリニック受診を迷っている方などにもおすすめのピル「フリウェル」を取り扱っているおすすめのオンラインクリニック3選をご紹介します。

クリニックフォア【オンライン診療実績100万件以上】

クリニックフォア

【PR】※CLINIC FORの情報提供元:CLINIC FOR
クリニックフォア
フリウェルの料金2ヶ月分:14,300円(7,150円/月)
定期便:6,077円/月(2回目以降)
診察料1,650円(税込・自費)
2回目以降の処方は、診察後1年以内であれば診察料なし
送料550円
配送方法ヤマト運輸ネコポス
支払い方法クレジットカード
デビットカード
GMO後払い
代金引換
診療時間平日:9:00〜21:00
土日:9:00〜18:00
予約方法HPから予約
クリニックフォアの特徴

オンライン診療実績100万件以上
ピルの定期配送が可能
低用量ピルであれば、定期配送価格で2,783円から処方可能

クリニックフォアは、東京を中心とした10店舗の実院があるオンラインクリニックです。オンラインと実院全てで情報共有されています。オンライン診療は100万件以上の実績があり、安心して診てもらうことができます。

オンラインで診察を受けた後、ご希望があればどこのクリニックフォアでも診察を受けることができので安心して利用できます。オンライン診察は、カメラ、マイク付きのスマートフォンやパソコンを使っておこなわれ、特別なアプリの準備などは必要ありません。

クリニックフォアでピル「フリウェル」の処方は全て自費診療になります。また、2回目以降は医師の診察から1年以内であれば、同じ薬を処方してもらう場合は問診の記入と配送料+薬代だけで診察料がかかりません。飲み続けるのであれば定期配送がお得です。

夜21時までと土日も診察を受けることができるので大変便利です。忙しい方でも簡単に予約ができ、待ち時間短縮のためにアプリ不要の便利な予約システムを導入しています。

クリニックフォアの診療内容
低用量ピル月経移動美容皮膚ニキビ治療
女性AGAアフターピル男性AGAED
インフルエンザ予防内服薬メディカルダイエット禁煙治療花粉症(保険診療)
性感染症治療漢方ドライアイトラベル診療
発熱外来(保険診療)アレルギー性結膜炎(保険診療)高血圧内科・皮膚科・アレルギー科(保険診療)

クリニックフォアは、ピル「フリウェル」を取り扱っているオンラインクリニックですが、そのほかにも内科をはじめとした豊富な特殊専門診療科が揃っていますので、ピル「フリウェル」の処方だけでなく利用できるのも魅力的です。

DMMオンラインクリニック【最短当日に受け取り可能】

DMMオンラインクリニック

DMMオンラインクリニック
フリウェルの料金通常:3,608円/月
らくらく定期便3ヶ月、6ヶ月プラン希望の方は初回2ヶ月分が1ヶ月分の料金。
らくらく定期便1ヶ月ごと:3,278円/月
らくらく定期便3ヶ月ごと:3,069円/月
らくらく定期便6ヶ月ごと:3,069円/月
診察料0円
送料550円
配送方法日本郵政、ヤマト運輸
支払い方法クレジットカード
DMMポイント
診療時間平日:8:00〜22:00
土日:8:00〜21:00
予約方法HPから予約
DMMオンラインクリニックの特徴

オンライン診療特化
最短当日到着
診察料0円

DMMオンラインクリニックは、DMC新宿クリニック・DMC大阪クリニックと提携しているオンラインクリニックです。パソコンやタブレット、スマートフォンで簡単にどこからでも診察を受けることができます。

診療時間は朝8時から夜22時までで、通勤前や仕事終わりなど、自由にライフスタイルに合わせて診察を受けることができて大変便利です。

DMMオンラインクリニックは自費でもピルの料金が比較的安価に設定されていますので、出来るだけ安いところを選びたいという方におすすめです。また、東京、大阪市エリアではバイク便で最短3時間で処方薬が届きます。自宅で受け取りづらいという方にはコンビニ配送も選択できます。

DMMオンラインクリニックの診療内容
メディカルダイエット不眠症
睡眠障害
花粉症メディカルスキンケア
コロナ後遺症漢方新型コロナ
PCR検査
ピルアフターピル
パーソナル漢方飲む日焼け止めメディカルアイラッシュ便秘症
女性AGA
男性AGAED
早漏防止
性感染症
ドクターズコスメ

オンライン診察の項目は多様でピル「フリウェル」の処方だけでなく、他のオンラインクリニックにもないような様々な分野にわたる専門診療を受けることができるのも強みです。診療科ではなく、悩みや症状などから診察を選ぶことができるので、どこの診療科なのか悩まずスムーズに選べます。

ドクターズコスメやメディカルスキンケアなど特に女性が気になる項目があります。

DMMオンラインクリニックの公式HPはこちら

mederi(メデリ)【低用量ピルが初月無料】

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フリウェルの料金掲載なし
診察料0円
送料550円
配送方法掲載なし
支払い方法クレジットカード
Paidy
診療時間平日10:00〜23:00
土日10:00〜21:00
祝日休み
予約方法LINEで予約
クリニックフォアの特徴

オンライン診療実績100万件以上
ピルの定期配送が可能
低用量ピルであれば、定期配送価格で2,783円から処方可能

mederi(メデリ)」は、フワちゃんのCMで話題のオンラインクリニックです。2022年にはブランドWebイメージ調査で10〜30代が選ぶ「安心して利用できるオンラインピル処方サービスNo.1」に選ばれています。

予約から診察、処方まで全てスマートフォンで完結するシステムで予約はLINEでできます。

診療代は何度相談してもずっと無料です。初月ピル代無料なのでピルを導入する時のコストがかかりません。ただ、2回目以降は自動的に定期便に移行しますので、2回目の処方までは解約できません。無料期間で終了することはできないので注意が必要です。

ピルの処方プランは3シートおまとめ6シートおまとめも選べるので、まとめた分だけお得になります。

LINEで服用中のサポートもされており、服薬・体調管理カレンダーや医師への質問相談受付、定期検診の案内まで安心安全にピルを飲み続けて治療できるシステムがあります。

メデリの公式HPはこちら

ピル「フリウェル」をオンラインクリニックでネット処方してもらう方法

オンラインでネット処方

「フリウェル」を購入する方法の1つにオンラインクリニックでネット処方してもらう方法があります。

ただし、オンラインクリニックで「フリウェル」をネット処方してもらう場合、治療目的の使用でも保険適用外になり、自費になる可能性もあるので、オンラインクリニックを受診する際は気になる点もチェックし、自分に合ったクリニックを探してください。

ここでは、ピル「フリウェル」をネット処方できる“クリニックフォア”でのやり方をご紹介します。

オンライン診療予約

「クリニックフォア」でオンライン診療の予約をするには、Web上のHPでカレンダーからご希望の日時をタップして予約します。

事前に、問診票に回答します。

専用アプリなどは必要ありません。

スマホやPCを使ってビデオ通話で受診

医師との診察は、電話かビデオチャットかを選択できます。予約時間の15分前にメールでお知らせが届きます。ビデオチャット診察の方は、メールにURLが送られてきます。

予約時間になると看護師から電話がきます。問診票を確認しながら、医師の診察の上、ピルが処方されます。

※大変予約が殺到しているため、稀に前の診療が長引き、5~10分程度遅延が発生する場合があります。

お支払い

お支払い方法は、クレジットカード、GMO(後払い)が可能です。

※お薬到着後、コンビニ・銀行・郵便局・LINE Payでお支払いいただけます。

自宅にピルが届く

プライバシーに考慮したシンプルな封筒で、ネコポスでお届けとなります。ご依頼主欄を「お届け先」と同上としてクリニックからの荷物とわからないようにすることができます。

また名目欄は「お品物」として送られるため、他の人が見てもわからないようになっています。

ピル「フリウェル」に関するよくある質問・回答(FAQ)

「フリウェル」LDとULDの違いは?

「フリウェル」LDとULDの違いは薬品に配合される卵胞ホルモン(エチニルエストラジオール)の量の違いによるものです。

下記リンクにて詳しくご説明しています。

「フリウェル」LDとULDの違いを詳しく知りたい方はこちら

「フリウェル」の副作用は?

フリウェルの副作用は以下になります。

上記リンクにて詳しくご説明しています。

「フリウェル」値段の相場は?

「フリウェル」は月経困難症の治療目的のためのピルですが、ジェネリック医薬品のため、同様の他の低用量・超低用量ピルと比較すると価格が安くお求めになることができます。

治療目的の処方であれば保険適用となるため600円~となり、オンライン診療で処方となると治療目的でも自費扱いとなるところもあるようです。しかしお手頃な価格なため他の低用量・超低用量ピルの保険適用の価格と差はないようです。

「フリウェル」は何歳から何歳まで服用できる?

「フリウェル」は10代から健康状態に問題がなければ服用可能です。また、35歳以上の方は喫煙習慣などがなく、特に病気の恐れがないのであれば服用できます。

「フリウェル」を服用できない方は以下になります。

40歳以上の方でも閉経前で妊娠するのが心配という方は医師の診察によりピルを飲むことは可能ですが、「フリウェル」は避妊目的のピルではないため他のピルを処方されます。

「フリウェル」が保険適用になる条件は?

「フリウェル」は保険適用になるピルですが、適用条件には月経困難症または子宮内膜症である診断が必要となります。

医師の診察の結果、診断されなかった場合は保険適用の対象にならず、処方されません。

また、「フリウェル」は避妊目的のピルではないため、避妊目的のピルを希望される方は医師に相談してください。

まとめ

「フリウェル」は月経困難症の方の治療に適応した低用量および超低用量ピルです。月経時に生じる痛みを軽減する効果や、月経困難症の改善が期待できます。

「フリウェル」には「フリウェルLD」と「フリウェルULD」の2種類があります。「フリウェルLD」は「ルナベルLD」、「フリウェルULD」は「ルナベルULD」のジェネリック医薬品です。

また、「フリウェル」は保険適用になるピルですが、適用条件には月経困難症または子宮内膜症である診断が必要となります。ご自分の症状を十分医師に説明したうえでフリウェル服用をご検討してみてください。

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