低用量ピルを服用すると、気分の落ち込み、涙が出るほどの情緒不安定になったり、落ち込んだり、といった症状が人によっては出る場合があります。
ピルの副作用の一つである、うつ症状について解説していきます。
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ピルの服用でホルモンバランスが乱れてうつ症状(気分変調)が現れることがある
ほとんどの女性は問題が起きないのですが、まれに低用量ピルを服用後にうつ症状などの気分の変化が起きる人もいます。
うつを発生する理由と対処法を以下でご紹介します。
ピルに含まれるホルモンが影響する
ピルにはエストロゲンとプロゲステロンの2つの女性ホルモンが含まれていますが、通常これらのホルモンは自然に作られて月経の周期や妊娠を制御しています。
気分を楽しくしたり不快感を落ち着かせる働きを持つ神経伝達物質セロトニンにエストロゲンが介入します。
ピルを服用することでホルモンが変化しセロトニンの分泌に影響を与える可能性が指摘されています。
ピルの服用によってホルモンのバランスが変化するために、うつを発症させる原因となっているという見解です。
3ヶ月程度の服用後は緩和されるのが一般的
一般的には女性ホルモンが安定することで症状は軽減されていきます。
数週間から数ヶ月で緩和されることが多いと言われます。
ただし個人差もあるので、しばらく様子をみても症状が改善しない、症状が強く出て困るといった場合は医師に相談しましょう。
ピルで生理前のうつ症状が軽減されることもある
- ピルで黄体ホルモンのバランスが整うとうつ症状が緩和されることもある
生理前の目立つ症状として月経前症候群(PMS)があります。
PMSには腰痛やむくみ腹痛などがありますが、その中に「うつ症状」も挙げられます。
PMSは、女性ホルモンの「黄体ホルモン」が排卵後から生理前に働きが優位になることで、妊娠中と同じ体調になるため起こると言われています。
ピルを服用すると身体の女性ホルモンのバランスが整ってくる作用があります。
黄体ホルモンのバランスが整うとPMSの一つであるうつ症状も押さえられる仕組みとなっています。
このように、PMSを軽減させることに低用量ピルが有効となります。
低用量ピルと抗うつ薬の併用は注意が必要
- 三還系抗うつ剤はピル服用で効果が強くなる可能性あり
- 低用量ピルと抗うつ剤は併用注意
三還系抗うつ剤はピルによって効果が強くなる可能性があります。
低用量ピルを飲んでいることを医師に伝えましょう。
低用量ピルと抗うつ剤は併用注意の薬なので、薬の投与量を調節するなどの対応が必要です。
ピルの服用でうつっぽくなった時の3つの対処法
ピルの副作用は一般的には数週間から数ヶ月で緩和されますが、まれに我慢できないような強い症状が現れることもあります。
その場合は無理をしないことが大切です。
以下にピルの服用によるうつ症状が出た場合の具体的な3つの対処法をご紹介します。
まずは1~3ヶ月飲んで様子をみる
勝手に服用をやめたりせず、一旦様子を見る方法があります。
ピルの副作用の症状は落ち着いてくるものです。
ただし、症状が強かったりする場合はこの限りではありません。
その場合はまずは医師に相談しましょう。
ピルの種類を変えてみる
処方されたピルが合っていないかもしれません。
ピルはいろいろな種類があり、含まれるホルモンの量が違うなどするのでピルの種類を変えると副作用が改善されることもあります。
ひとつの種類を飲んで自分にはピルが合わないと判断する前に、他のピルを試してみる方法があります。
低用量ピルが合わないと感じる場合は医師に伝えましょう。
心療内科を受診する
ピルの副作用でうつっぽいのではなく、もしかするとストレスが原因のうつっぽい症状という可能性があります。
このケースだとピルの服用で引き起こされたうつというわけではないので診療内科の受診を検討します。
抗うつ剤はピルと併用注意なので、まず診療内科の医師にピルを服用中ということを伝えてください。