「歯石除去っていくらかかるの?」「どんな事をするの?」と疑問に感じた事はありませんか?
虫歯や歯周病を予防するには欠かせない処置ですが、内容を詳しく知らない方も少なくありません。
今回は、保険診療で行える歯石除去の費用や流れ、よくある質問なども分かりやすくまとめました。歯石除去をご検討中の方は、ぜひご参考ください。
歯石除去とは
歯石除去とは、歯科医院で専用の機械を使って歯の表面についた歯石を除去することです。
「スケーリング」ともいい、定期検診でもよく行われる処置です。
歯石は、歯垢が2日間同じ所に放置されることで作られますが、硬くなるため歯ブラシの毛先の力では落とせなくなります。
放置したままだと虫歯や歯周病のリスクが高まるため、定期的にクリーニングを受けて除去することが大切です。
歯に歯石がつく原因
歯に歯石がつく原因は、磨き残しです。磨き残しがなければ歯石がつくことはありません。
磨き残しが起こりやすい場所は、歯と歯の間や、歯と歯茎の境目で、被せ物をしてれば天然歯との境目ができるため、より汚れがつきやすくなります。
歯と歯の間は歯ブラシの毛先が届きにくい部位であることから、フロスの併用が必要です。
歯石除去の費用
歯石除去は、保険診療であれば、1回あたり3,000円~4,000円(税込)です。
保険を使用すると費用を安く抑えられますが、ルール上、数回に分けなければいけません。
自費診療であれば1回で綺麗にすることができます。保険を使用しない場合の費用は8,000円(税込)〜となります。
歯石除去の治療の流れ
①カウンセリング
痛みや違和感、出血の有無など、お口の中で変わった事がなかったかを確認します。
普段から知覚過敏がある方は、カウンセリング時にお伝えください。
②各種検査
虫歯のチェックや、歯周病の基本検査を行います。
③歯石除去
エアスケーラーまたは超音波スケーラーとよばれる機械を使って歯石を除去していきます。
痛みが強ければ、手用スケーラーに変更できますので、我慢せずにお伝えください。
歯石の量が多かったり、歯ぐきの腫れがみられる場合は、施術中に出血することがありますが、当日中には止まりますので心配はいりません。
④ブラッシング指導
歯石の量が多かったり、歯ぐきの腫れが見られる場合は、歯石除去後にブラッシング指導をする場合があります。
磨き癖があると同じ部位に磨き残しがおこるため、正しい磨き方に改善しなくてはいけません。
1回で完璧に出来るようになる方は少ないため、定期的に受ける事をおすすめします。
⑤メンテナンス
歯石のない綺麗な状態を一生保つことは難しいため、定期的なメンテナンスをおすすめしています。
お口の中の健康は、全身の健康へとつながりますので、ぜひ定期検診をご利用ください。
歯石除去のよくある質問
Q.歯石除去は痛いですか?
歯ぐきの腫れが強ければ、痛みを感じやすい傾向にあります。
健康な場合は歯ぐきの痛みをそれほど感じませんが、知覚過敏によるしみる痛みはエナメル質の薄さに関係するため、絶対に出ないとは限りません。
元々知覚過敏の症状がある方は、歯石除去の際に痛みが出やすい印象です。
Q.歯石除去でしみた場合の対処法はありますか?
歯石除去をする際に知覚過敏の症状がでた場合は、機械から手用の器具に切り替えます。
最後に沁み止めの薬も塗布するため、我慢せずにお伝えください。
沁み止めの薬は、残念ながら塗っても痛みが完全に無くなるわけではありません。
痛みを感じにくくなる程度で、繰り返し塗ることでより効果を発揮します。
Q.キーンという機械音が苦手です。無くすことは出来ませんか?
残念ながら、機械音を完全に無くすことはできません。
機械を使わない手用に切り替えるか、数分の間我慢していただく形となります。
Q.うがいの際に黒い塊が出てきました。歯石ですか?
歯ぐきの中に入り込んだ歯石は、血液を含んで黒っぽくなります。
中度〜重度の歯周病の方によく見られ、機械で吸い取り切れなかった分の歯石が、うがいの際に出てくることがあります。
Q.歯石除去で感じる痛みは、いずれ軽くなりますか?
歯ぐきの炎症が原因で痛みが強くなっている場合は、歯ぐきが健康な状態に戻ると痛みを感じにくくなります。
しかし、痛みの原因が知覚過敏だった場合は、歯ぐきではなくエナメル質の薄さが関係しているため改善が難しく、塗り薬と併用して除去を行います。
歯石除去を検討されている方は、まずは歯科クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH DENTAL CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。