インプラントはどんな種類がある?現役歯科院長が徹底解説!

インプラント

インプラントはどんな種類がある?現役歯科院長が徹底解説!

インプラントに種類があるのをご存知ですか?

体の一部となる人工物がどういうものなのかを知ることは、体を守るうえで非常に大切な要素です。

インプラント治療で後悔しないためにも、種類やそれぞれの違いについてしっかり把握しておきましょう。

インプラント治療をご検討中の方や、治療に対して不安を感じている方は、ぜひ最後までご覧ください。

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インプラントの種類を把握する重要性について

インプラントの種類を把握する重要性について

一言で「インプラント」といってもその種類は豊富で、日本国内だけでも30種類以上あるといわれています。

しかし、そのすべてを扱っている歯科医院は恐らくありません。

基本的には歯科医師が信頼のおけるメーカーを選んで、インプラント体を用意し、治療を行います。

インプラントは、体の一部になる大切なものです。

種類や特徴をしっかりと把握することは、インプラント治療におけるトラブル回避にもつながります。

インプラントの種類と特徴

インプラントの種類と特徴

構造や材質、表面処理方法など、インプラントは物によってさまざまな違いが存在します。

顎骨に埋め込まれるインプラントのタイプを知ることは、処置後のトラブル回避にもつながるため、とても重要です。

種類と特徴をしっかり把握して、納得のいく治療を受けられるように心がけましょう。

インプラントの構造による違い

インプラントは、顎骨に埋め込む「インプラント体」と、最終的な被せ物である「上部構造」、そしてインプラント体と上部構造をつなげる「アバットメント」の3つでできています。

インプラント体とアバットメントが一体型かそうでないかでタイプが違い、体への負担や通院回数、持ちのよさにも影響があります。

1ピースタイプ

1ピースタイプとは、インプラント体とアバットメントが一体型のタイプです。

通常のインプラント治療は、インプラント体を埋め込む手術と、インプラント体にアバットメントを取り付ける手術を2回に分けて行います。

アバットメントを取り付ける際には、再び麻酔をして歯ぐきを切らなくてはいけません。

一体型だとその必要がないため、患者様の負担や通院回数を減らすことが可能です。

インプラント体とアバットメントを一度にセットする方法を、「一回法」といいます。

【1ピースタイプのデメリット】

  • アバットメントを単独で動かすことが不可能なため、方向が変更できない
  • 長期的にみると2ピースタイプの方が持ちがいい

2ピースタイプ

2ピースタイプとは、インプラント体とアバットメントが分かれているタイプです。

アバットメントを単独で調整することができるため、最終的な被せ物である上部構造が歪む心配がありません。

また、1ピースタイプよりも持ちがいいとされています。

インプラント体とアバットメントを2回に分けてセットする方法を、「二回法」といいます。

【2ピースタイプのデメリット】

  • 手術を2回行う必要がある
  • 1ピースタイプにくらべて通院回数が1回多い

インプラントの材質による違い

インプラントにチタンが使われていることは有名な話ですが、チタンにも色々な種類が存在します。

体の一部になるものですので、その違いについても正確に把握しておきましょう。

純チタン・チタン合金

純チタンとは、チタンが99.8パーセント以上であるものを指します。

純度の高い順にグレードⅠ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳに分けられ、ⅡからⅣのものがインプラントとして採用されます。

生体親和性が高く、顎骨と結合しやすい点が特徴です。

チタン合金は、チタンを主成分とした合金のことで、純チタンの長所の向上や短所の改善のために金属を混ぜ合わせているものを指します。

純チタンにくらべて強度は増しますが、金属アレルギーをおこすリスクが生じます。

金属が含まれるぶん生体親和性が低くなる点や、純チタンより経年的変化がおきやすい点もチタン合金のデメリットといえるでしょう。

チタン・ニッケル合金

チタン・ニッケル合金は、形状記憶合金ともいわれ、任意の形状に成形しやすいことが特徴です。

しかし、チタン合金よりも生体親和性が低く、骨への結合性は劣るとされています。

安全性を考えると、純チタンもしくはチタン合金のインプラントを選ぶべきといえるでしょう。

インプラントの表面処理による違い

インプラントの表面処理は、複数の処理を組み合わせていることが多く、単独で行っているシステムは少ない傾向にあります。

ブラスト処理

ブラスト処理とは、鋳造物内面の酸化膜を除去して粗面に加工する方法で、顎骨との結合力を高める目的で行われます。

酸化処理

表面に凹凸を作る方法で、ブラスト処理と同様、顎骨との結合力を高める目的で行われます。

機械研磨処理

表面を滑らかに磨き上げる方法です。

顎骨との結合力を下げないよう、ネック部分のみ処理するケースがほとんどです。

インプラントの形状による違い

インプラント体の形状によっても、治療のしやすさやインプラントの寿命が異なります。

直接目で確認できないインプラントだからこそ、形についても事前に確認することが大切です。

スクリュータイプ

ネジのようにらせん状に作られたタイプです。回転させながら顎骨に埋め込むため、取れにくく、安定しやすいのが特徴です。

ほとんどの歯科医院がスクリュータイプを使用しています。

シリンダータイプ

円筒形に作られたタイプです。

容易に埋め込められる点はメリットですが、ハンマーで槌打しながら埋め込む必要があり、手術を2回行うため患者様の負担が大きいといえます。

また、顎骨に触れる表面積が他のタイプにくらべて少ないことから、固定が弱くなる可能性があります。

総合的にみてデメリットが少ないとはいえません。

バスケットタイプ

中や側面に穴が空いているタイプです。空洞に顎骨が入り込むため、結合力が高くなり、安定もしやすくなります。

しかし、空洞部分にしっかりと骨ができるように埋め入れる技術が必要で、インプラント体自体の強度が弱いため、破折リスクが高いという欠点があります。

現在は、バケットタイプは採用せずに、スクリュータイプをメインとし、ケースに合わせてシリンダータイプを使用する歯科医院がほとんどです。

インプラントのメーカーによる違い

数多くのインプラントメーカーがあるなか、特に人気なのが「ストローマン」「ノーベルバイオケア」「ジンマーバイオメット」「デンツプライ」の4つです。

それぞれの違いを知ることで、インプラント治療に対する不安解消につながります。

ストローマン

ストローマンは、45年の歴史を持つスイスのインプラントメーカーです。

ストローマンインプラントは、世界70か国以上で使用されており、世界シェアNo.1ともいわれています。

インプラントにおこるトラブルの一つである「インプラント周囲炎」になりにくい特徴をもっており、スイスのベルン大学で行われたストローマンインプラントの10年間の臨床研究によれば、ストローマンインプラントは10年後の生存率が98.8パーセントで、ブリッジや入れ歯の生存率にくらべて非常に高いことが分かっています。

ノーベルバイオケア

ストローマンと同じく、信頼性の高いメーカーがスウェーデンのノーベルバイオケアです。

イミディエートファンクションという、インプラントを埋め込んだ当日から噛む機能と審美性の回復ができる治療法を行えるため、患者様のご要望にさらに答えられるようになりました。

ジンマーバイオメット

ジンマーバイオメットは、アメリカのインプラントメーカーです。

インプラント体の表面に独自の加工を施しているのが特徴で、それによってインプラント体と顎骨の結合力が上がり、インプラント周囲炎になりにくい点が評価されています。

デンツプライ

デンツプライは、スウェーデンのインプラントメーカーです。

アストラテックインプラントが有名で、インプラント体の長さが6ミリメートルと短く、下顎で神経までの距離が短いケースや、顎骨が少ないケースでも対応しやすくなっています。

当院が取り扱っているインプラントについて

当院が取り扱っているインプラントについて

当院では、ストローマン、ノーベルバイオケア、オステムを使用しています。オステムは、アジアシェアNo.1の韓国のインプラントメーカーです。

オステムインプラントは、品質と安全性が世界的にも評価されています。

質の良いインプラント治療をご希望の方は、ぜひ一度ご相談ください。

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