小児矯正の特徴を徹底解説!

矯正歯科 小児矯正

小児矯正の特徴を徹底解説!

「学校の歯科健診で歯並びの指摘をされてしまった……」「歯並びは子供のうちから治す方がいいのかしら?」「小児矯正って最近良く聞くけど結局メリットは何だろう?」「大人の矯正と治療方法は違うの?」

大切なお子様の歯並びに対し、このようなお悩みをお持ちではありませんか?

近年、歯並びの指摘を受けるお子様が増加し、小児矯正に対する疑問や不安をお持ちの親御さんからの相談を受ける機会が増えています。

歯並びは顎の骨が固まる前の子供の時から治療を開始するのが望ましいです。

子供の時から治療をすることで正常な顎の発達へ導き、抜歯を伴う矯正治療が回避出来る可能性があります。

そこで今回は小児矯正の正しい知識と実際に小児矯正で歯並びを治療した症例の紹介をしていきます。

「子供の歯並びを良くしていきたい、小児矯正について知りたい」という方はぜひ最後までご覧ください。

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小児矯正とは

小児矯正とは

乳歯から永久歯への生え変わり時期に顎の成長を利用して歯並びを整える歯列矯正のことを小児矯正といいます。

お子様の顎の骨の成長は個人差がありますが、上顎はだいたい10歳くらいで完成し、下顎は10歳~14歳くらいにかけて成長します。

15歳頃までには上下の顎の大きさが決まるのです。

この期間に顎をしっかりと発達させ大きさを確保し、永久歯列が綺麗に並ぶスペースが作れるように導く治療をおこないます。

小児矯正をした方がいい歯並びとは

小児矯正治療が必要か早期に専門医院へ相談した方が良いとされているのは

① 受け口:反対咬合、下顎前突とも呼ばれ下の歯が上の歯の外側に重なっている状態

② 交叉咬合:クロスバイトとも呼ばれ、前歯は上の歯が下の歯に被さっていて正常だが上の奥歯は下の奥歯の内側に入ってしまっている状態

この二つは骨格の問題が含まれている可能性があるため、顎の骨の成長過程で矯正治療をした方が改善しやすいと言われています。

その他には

  • 乱杭歯:叢生(そうせい)
  • 出っ歯:上顎前突(じょうがくぜんとつ)
  • 前歯が嚙み合わない:開咬(かいこう)
  • ディープバイト:過蓋咬合(かがいこうごう)

などがあります。

これらもどの程度かによって矯正時期が変わってくる可能性もあるため気になる場合はまず専門医の診察を受けてどの時期から矯正治療を始めるのが良いか判断してもらうようにしましょう。

そこでおすすめしたいのが、小児矯正です。


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小児矯正はどんな方法があるの?

どのような効果を出したいかで使用する装置や治療方法が変わります。矯正装置の紹介とそれぞれの適応症例について解説していきます。

【拡大装置】

主に奥歯を頬側に押して斜めに動かし歯列を拡げていく装置で上顎に使用されます。決められた期間と頻度を守って装置についているネジをまわし装置を徐々に広げていくタイプと固定式のものがあります。

他の矯正治療の補助として適切な期間の使用が望ましいです。

安易に長期間使用すると出っ歯になる、上下の顎の大きさのアンバランスや噛み合わせのズレなどが生じる可能性がありますので、矯正専門医の指導のもと使用するようにしましょう。

3種類の拡大装置について紹介していきます。

① 拡大床(可撤式)

歯のみを頬側に動かし、歯列を拡大する目的で使われます。顎の拡大はあまり起きません。倒れてしまっている歯を起こす治療にも効果的です。

食事中などの取り外しが可能ですが、1日の装着時間8時間以上をしっかりと守る必要があります。

※専門医の指示により8時間以上の装着が指示される場合があります。

② 急速拡大装置(固定式)

固定式の拡大装置で装置のネジを回すペースが早いのが特徴です。

拡大床(可撤式)とは違い、上顎骨を拡大するために使われます。

③ クワドヘリックス(固定式)

① 、②の装置の中間的な役割の装置で拡大ネジの無い装置です。6歳臼歯が生えた7~10歳頃に使用されます。

6歳臼歯に装置を固定し、永久歯の萌出時期等に合わせてアームと呼ばれる部分を調整して歯列を拡大させます。

拡大のスピードが早く3ヵ月ほどで4~6ミリメートルの拡大が可能なケースもあります。

【出っ歯】

  • バイオネーター

上顎前歯を引っ込める治療、上下前歯の歯並びを整える治療、噛み合わせを整える治療に効果的な装置です。取り外し可能な装置で睡眠時のみに使用します。

  • ヘッドギア

主に顎の成長期の患者さまに対し上顎の発育を抑制することで上顎前突の治療をしていく装置です。

装置はヘッドフォンのような頭部に装着する部分と口腔内の部分が繋がった仕様になっています。

就寝中や自宅にいる時間帯を利用して1日10時間以上の使用が指示されることが多いです。

【過蓋咬合(ディープバイト)】

バイトプレート(咬合挙上板)

上顎の歯列が下顎の歯列に被り、ほとんど見えないような過蓋咬合(ディープバイト)を治療するための矯正装置です。

装置を使うことにより上下の奥歯に3ミリメートルほどの隙間が出来るため噛み合わせが浅くなります。

取り外しが可能ですが食事中以外は使用するように指示が出ることが多いです。

【開咬】

  • タンクガード

開咬は指しゃぶりを続けていたり、舌を前に出すなどの悪習癖が原因で起こります。

開咬の治療には舌を抑えるフェンスのような装置であるタンクガードを使用して舌を正しい位置へ導く治療をおこないます。

【反対咬合(受け口)】

  • リップバンパー

主に下顎の矯正治療に使用します。奥歯が前歯側に倒れて永久歯が萌出するスペースがなくなるのを防ぐために奥歯の位置を固定する装置です。

着脱可能ですが1日18時間以上装着するように指示されることが多いです。

  • 上顎前方牽引装置

乳歯列の時期から混合歯列期に起こる上顎骨の発育不全が原因の反対咬合(受け口)の症例に適応する装置。

ワイヤー等で作られた額から顎にかけてのフェイシャルマスク部分と口腔内に装着する装置を組み合わせた装置です。

フェイシャル側と口腔内の装置を矯正用のゴムで繋げて前方に引っ張る力を加えることで上顎の発育を促します。

取り外しは可能ですが1日14時間以上の装着指示があるのが一般的です。

  • チンキャップ

受け口の症例に使用する装置で下顎の成長を抑制するようにヘッドキャップから繋がるゴムバンドを顎にかけて引っ張る力を加えていきます。

下顎に当たるカップのような部分をチンキャップと呼んでいます。

顎の成長が著しい15歳くらいまでが使用する効果のある時期です。

1日12時間以上は装着するように指示が出る場合が多いです。

【その他】

  • リンガルアーチ

交叉咬合などの歯並びで、1~数本の歯を部分的に少しの距離だけ動かしたいという症例に適応する装置です。

歯の裏側に装着される固定式の装置になります。虫歯になりやすいデメリットがありますので、日々の歯磨きやケアは丁寧に行いましょう。

【マウスピース】

ムーシールド:受け口の改善を目的とし、就寝中にマウスピース型の装置を着用します。3歳頃から使用可能です。

3歳と聞くと矯正を始めるには早く感じる方がいらっしゃるかもしれませんが3歳の時点で受け口と診断された場合は、自然に治っていくことが難しいため、このような装置を利用しての正しい顎の成長へ導く治療を早期に開始することをおすすめしています。

  • マイオブレース

オーストラリア発祥の小児矯正プログラムです。マウスピースの装着と姿勢や呼吸方法を改善するアクティビティを組み合わせて実施されている。

  • プレオルソ、T4K、EFライン(機能的マウスピース型矯正)

主に乳歯が永久歯に生え変わる前の10歳未満の小児を対象に使用される装置です。各社特徴はありますが、基本的にはどれもソフトな素材で作られていて自宅で過ごす時間や就寝中に装着することになります。

最終的に歯並びを整えていくことにはなりますが、歯の動きには個人差があり、どちらかというと悪い歯並びに影響を与える口呼吸などの口腔悪習癖を改善し、お子様本来の顎の成長をサポートする装置です。

マイオブレースのように、姿勢や呼吸方法、舌のトレーニングと併用して顎や口腔周囲筋の発達を促すプログラムを行っている歯科もあります。

  • インビザラインファースト

混合歯列期(乳歯と永久歯の生え変わりの時期)の第一期治療のお子様のためのマウスピース型矯正治療です。

適応条件が細かく、1年半という限られた期間内での矯正治療となり、第二期治療(永久歯列のみの成人矯正)へ進む症例も多いのが特徴です。

インビザラインファーストには永久歯が理想的な歯並びになるようにガイドの役割を果たしてくれる機能があるため、混合歯列期に歯並びが悪くなりにくいということになります。

将来的にインビザラインで矯正治療を検討している場合は、インビザラインファーストから早期に矯正治療を開始することで、第二期治療の期間が短くなったり、歯科医院によっては差額分のみで第二期治療が受けられるなどのメリットがあります。

※適応条件については矯正専門医へお問合せ下さい。インビザラインファーストでの矯正治療を受けたい場合は早めに専門医へかかることをおすすめします。

小児矯正まとめ

小児矯正まとめ
  • 歯並びは顎の骨が固まる前の子供の時から治療を開始するのが望ましい。
  • 小児矯正とは、乳歯から永久歯への生え変わり時期に顎の成長を利用して歯並びを整える歯列矯正のこと。
  • お子様の顎の骨の成長は15歳頃までには上下ともに完成するため、それ以前の治療によって顎の成長を正常に導き、永久歯がきれいに並ぶスペースを作ることが大切。
  • 小児矯正を早期に開始した方がよい歯並びは「受け口」と「反対咬合」で、骨格を含めた矯正治療が必要なケースがあるため、15歳より前に治療を開始した方が効果的な場合がある。
  • 小児矯正に使用される装置には様々なものがあり、適応する歯並びと時期を見極める必要があるため、必ず矯正専門医の診断と指導に基づいて使用する。

小児矯正を検討されている方は、まずは歯科クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

WITH DENTAL CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。

お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。

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