インプラントを4~6本使って、片顎すべての歯の機能を回復させることができるオールオン4。
通常のインプラント治療とくらべてもメリットが多く、低コストで審美性の高い被せ物ができると人気の治療法です。
しかし、残念ながら万能ではなく、オールオン4ならではの失敗例も存在します。
今回は、代表的な失敗例を対策方法とあわせてまとめました。
オールオン4をご検討中の方や、既にオールオン4を受けた方も、ぜひご参考ください。
オールオン4をして後悔していませんか?
オールオン4はメリットが多い画期的な治療法ですが、デメリットも存在し、場合によっては噛む機能をすぐに失ってしまう可能性もあります。
「オールオン4なんてやらなきゃよかった」と思わないためにも、事前におこりえる失敗談と対処方法を把握し、トラブル回避に努めましょう。
オールオン4の代表的な失敗例と対策
オールオン4でおこるトラブルは、通常のインプラントとは少し異なります。
症状が同じでも影響する度合いが違うため、注意しなくてはなりません。
早期発見、早期治療を心がけ、違和感があればすぐに歯科医院へご相談ください。
インプラントの抜け落ち
オールオン4は、1本のインプラントの不具合によって特定のインプラントに負荷がかかる恐れがあるため注意が必要です。
インプラント体を埋める深さまたは角度に問題があるケースや、顎骨とインプラント体がうまく結合しないケースで、インプラントの抜け落ちがおこる可能性があります。
【精密検査には歯科用CTが欠かせない】
インプラント体を埋める深さや角度を正確に見極めるには、歯科用CTを用いた精密検査が欠かせません。
精密検査を行ったとしても実績が少なければ、失敗のリスクが高くなります。
歯科医院を選ぶ際は、取り扱っている機材のレベルや、実績の有無もしっかりと確認しましょう。
【定期的なメンテナンスで状態をチェック】
顎骨とインプラント体がうまく結合しているかどうかは、歯科医院での検査でしか分かりません。
定期的なメンテナンスを受けて、トラブルの早期発見、早期治療を心がけましょう。
インプラント周囲炎
インプラント周囲炎とは、インプラントを埋めた部位が歯周病になる病気です。
通常のインプラントであれば1本を治療または撤去することで解決します。
しかしオールオン4の場合は、1本がインプラント周囲炎でぐらつきはじめると、かかる力のバランスが崩れてしまうため、被せ物であるブリッジを支えるほかのインプラントにも影響します。
【撤去となる恐れも】
インプラント周囲炎が悪化すれば、ブリッジを支えることができなくなります。
そのため、治療しても治らない場合は、インプラントの撤去も視野にいれなくてはいけません。
無理やり使っても噛むたびに動くため、痛みをともない、場合によっては出血や排膿(膿がでる)がおこることもあります。
【お手入れ方法の改善とメンテナンスが大切】
インプラント周囲炎の主な原因は、根元の磨き残しです。
インプラントは虫歯にはならないためお手入れに手を抜いてしまいがちですが、神経や歯根膜が存在しないぶん、天然歯よりも歯周病になりやすい傾向にあります。
インプラント周囲炎を防ぐには、お手入れ方法の改善と定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
インプラントが壊れる
4~6本のインプラントで連結したブリッジを支えるオールオン4は、かかる力ができるだけ均等でなくてはいけません。
かかる力が偏っていてはインプラントが壊れる原因となってしまいます。
しかし、顎骨の量の問題で打つ場所が限られていたり、噛み癖によって左右どちらかに負担が偏っている場合もあり、どんな状況でも壊れる可能性はゼロではないことを覚えておきましょう。
定期的なメンテナンスで状態をチェックする必要があります。
【アバットメントのゆるみが原因の可能性も】
インプラント体とブリッジをつなぐアバットメントのゆるみが原因で、壊れてしまうケースもあります。
患者様自身では確認できない部位ですので、少しでも違和感を感じたら早めに歯科医院へご相談ください。
【1本のインプラントが壊れたら使い物にならない】
ブリッジを支えるインプラントが1本でも壊れると、バランスが崩れてうまく噛めなくなるため、使い続けることができません。
トラブルが小さい段階で早めに対処することで、長期的に使うことが可能です。
そこでおすすめしたいのが、オールオン4です。
オールオン4で失敗しないために
オールオン4で失敗しないためには、「信頼できる歯科医院選び」と「適切なお手入れ」、そして「定期的なメインテナンス」が欠かせません。
オールオン4は、費用だけでなく患者様の体の負担が少ない点や、審美性が高い点など、通常のインプラント治療とくらべてメリットが多い方法ですが、1本のトラブルが全体に影響する点はオールオン4にしかないデメリットです。
単体のインプラント治療ではないからこそ、より慎重になるべきだといえます。
オールオン4の後悔、失敗例についてのまとめ
オールオン4は非常に便利な治療ですが、1本のトラブルが全体に影響するため注意が必要です。
決して簡単な治療ではないため、しっかり実績があって、環境が整った場所での治療をおすすめします。
また、噛む機能を安全に保つには、適切なお手入れと定期的なメンテナンスが欠かせません。
お手入れについては分かりやすくお伝えしますので、お気軽にご相談ください。
オールオン4を検討されている方は、まずは歯科クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH DENTAL CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。