総入れ歯、部分入れ歯の治療費用はいくら?保険も使える?歯科医院の現役院長が徹底解説

インプラント 総入れ歯・部分入れ歯

総入れ歯、部分入れ歯の治療費用はいくら?保険も使える?歯科医院の現役院長が徹底解説

何らかの理由で歯を失ってしまった際、そのまま放置しておくと外見の印象が悪くなるほか、食事が困難であったり、舌に悪い癖がついて口の周りの筋肉にも影響を及ぼす場合があります。

そこで、喪失したスペースを補う方法として「入れ歯(義歯)」がありますが、具体的に入れ歯にはどのような種類や特徴があるのでしょうか。

今回は、そんな「入れ歯」についての概要や費用、特徴などを「総入れ歯」と「部分入れ歯」にそれぞれ分けてご紹介します。

総入れ歯について

総入れ歯について

まずは「総入れ歯(総義歯)」です。

おそらく、「入れ歯」と聞くと、先に頭に浮かぶ装置のタイプは「総入れ歯」ではないでしょうか。

総入れ歯はフルデンチャーとも呼ばれ、顎全体に覆い被せるタイプの入れ歯です。

上顎または下顎において歯が1本も無く、全て喪失している場合には総入れ歯が適用されます。

総入れ歯は、床(義歯床)と呼ばれるピンク色の歯ぐき部分の上に人工歯が並んだ構造で、床が顎の粘膜に吸い付くことで入れ歯が安定し、人工歯から噛む感触を顎の骨に伝えています。

何らかの理由で歯を全て失ってしまっても、総入れ歯を入れることにより審美面が改善され、同時に噛み合わせも回復することができます。

総入れ歯の費用

総入れ歯、部分入れ歯ともに、「入れ歯治療」は材質によっては保険の範囲内でも治療ができるため、患者さんの経済的負担を軽くすることができます。

保険適用の総入れ歯は、全てプラスチックを使用した総入れ歯で、製作方法も保険の制約がありますが、上顎、下顎ともに製作した場合でも、1割負担で8,000円(税込)程度、3割負担で2万円(税込)前後の相場となっています。

一方、自費診療の総入れ歯では、治療方法や使用する材質に制限がありません。

例えば、金属を床の一部に使用している「金属床義歯」では、使用する金属によっても費用が変わります。

コバルトクロムでは片顎50万円(税込)〜、チタンでは片顎60万円(税込)〜、ゴールドでは68万円(税込)〜の相場です。

他にも、クッション性のある「コンフォート義歯」では、35万円(税込)〜の相場になります。

このことから、自費診療の総入れ歯は、保険診療の総入れ歯と比べると高額になるため、担当歯科医師と相談をしたうえで、最も納得がいく材質の総入れ歯を選択することが大切でしょう。

総入れ歯の特徴

次に、総入れ歯の特徴をご紹介します。費用の所でも触れましたが、総入れ歯は様々な材質を用いて作られています。

例えば、保険適用の総入れ歯は、プラスチック製に限られており、メリットとしては自費の総入れ歯と比べて安価なため、治療費をあまりかけずに審美性や噛み合わせを獲得したい場合に向いています。

また、プラスチック単体で作られているため、総入れ歯が破損してしまった際に修理が容易にできるのもメリットと言えます。

一方、デメリットとしては保険の制約条件で作らなければいけないため、義歯全体に厚みが出やすく、装着中の違和感が出やすい場合があります。

さらに、摩耗や変色といった劣化も起こりやすく、汚れや臭いも自由診療の材質に比べて付着しやすい傾向にあります。

一方、自費診療の材質に代表される「金属床義歯」のメリットは、金属部分で温度を感じられるため食事の楽しさが得られることや、さらにチタン製なら軽量感、ゴールド製なら適合性に優れた装着感を味わえます。

また、同じ自費診療の「コンフォート義歯」では、シリコンを使用した作りのため、弾性がありソフトなタッチで噛む力の回復が期待できるメリットがあります。

このように、自費診療の材質では機能性や耐久性など優れた点が多いですが、保険適用の義歯と比べてデメリットとなるのは、やはり費用面でしょう。

また、自費診療の義歯は、オーダーメイドのように時間をかけてじっくりと製作していくことから、治療期間が比較的長くなりがちなのもデメリットの1つと言えます。

部分入れ歯について

部分入れ歯について

次に「部分入れ歯(部分床義歯)」についてご紹介します。

部分入れ歯は「パーシャルデンチャー」とも呼ばれ、名前の通り部分的な歯の喪失を補うための入れ歯です。

部分入れ歯に取り付けられた金属のフック(クラスプ)を、残っている歯に掛けることで部分入れ歯を維持し、安定させています。

部分的な喪失歯を補う治療方法には、部分入れ歯のほかにブリッジやインプラント治療もありますが、汚れが溜まりやすく、清掃手段も手のかかるブリッジやインプラントと比べて、部分入れ歯は外して装置をブラッシングすることで簡単に清掃が完了するため、普段のセルフケアにあまりストレスを感じたくない患者さんにもおすすめの治療方法です。

部分入れ歯の費用

総入れ歯の所でも触れましたが、入れ歯は総入れ歯、部分入れ歯ともに保険が適用になる材質もあるため、患者さんの経済的負担を軽くすることができます。

保険適用の部分入れ歯は床の部分と人工歯はプラスチック、歯に掛けるフック(クラスプ)は金属で作られており、費用相場は5,000円〜1万5,000円(税込)前後となります。

一方、自費診療の部分入れ歯では、総入れ歯と同じように使用する材質によって費用が異なります。

例えば、歯に掛けるフック(クラスプ)が無い「ノンクラスプデンチャー」では、義歯にする歯の本数にもよりますが、15万円〜20万円(税込)前後が相場です。

金属床を使用した「金属床義歯」では、コバルトクロムなら30万円(税込)前後、チタンなら50万円(税込)前後、ゴールドなら60万円(税込)前後が相場になります。

自費診療では保険診療のように制約がないため、より幅の広い治療を受けることができますが、高額な治療費となるため、治療計画や材質選びを担当歯科医師とよく相談のうえ、後悔のない治療を受けることが望ましいでしょう。

部分入れ歯の特徴

部分入れ歯も総入れ歯と同様、様々な材質のものがあります。

例えば、保険範囲内のプラスチック製では、安価に喪失したスペースを部分入れ歯により回復させることができ、複雑な作りではないので容易に修理ができます。

しかし、摩耗や変色などの劣化が起こりやすいというデメリットもあり、長期的に同じ入れ歯を使い続けるのは難しく、作り変えが必要になる場合もあります。

一方、自費診療の部分入れ歯では、多種多様なタイプの部分入れ歯があります。

例えば、歯に掛けるフック(クラスプ)が無い「ノンクラスプデンチャー」は、フックが付いていないので、部分入れ歯をしているのが目立ちにくく、フィット性の良い樹脂で作製されているので食べ物などが挟まりにくいのが特徴です。

しかし、修理が必要となった際には応急処置だけで済むことが少なく、病院で預かりが必要になる場合もあります。

金属床義歯の部分入れ歯では、熱伝導性を活かして食べ物の温度が体感できたり、強度があるため破損しにくいなどの利点もありますが、金属部分が広範囲にわたることから、義歯が目立ってしまうこともあります。

総入れ歯と部分入れ歯の違い

総入れ歯と部分入れ歯の違い

ここまで、総入れ歯と部分入れ歯の特徴や費用などをご紹介してきましたが、患者さんの中には、「歯の本数が残り僅かだから、全部抜いて総入れ歯にしたほうがいいのか?」と悩む方もいるでしょう。

確かに、その考えも全てが違うわけではありませんが、入れ歯治療は残っている歯(残存歯)が健康でまだ使えるなら、その歯を活かして入れ歯を作るのが基本的です。

もし、その残っている歯が噛み合わせなどに何らかの影響を及ぼす場合は、抜歯を提案するケースもありますが、まずは部分入れ歯からスタートして様子を見ていくのが、入れ歯との良い関係を築く一歩に繋がるでしょう。

総入れ歯と部分入れ歯の費用についてのまとめ

総入れ歯と部分入れ歯の費用についてのまとめ

今回は総入れ歯と部分入れ歯の特徴や費用についてご紹介しました。

保険の範囲内でも治療ができる入れ歯治療は、患者さんの経済的な負担を抑えながら、喪失した歯の部分を比較的簡単に補える治療です。

材質によっては自費診療となりますが、保険適用の入れ歯も自費診療の入れ歯も、それぞれに良い面、悪い面があります。

実際に、入れ歯治療をスタートする時がきたら、担当歯科医師と費用やメリットとデメリットについてよく話し合い、自分の口腔内やライフスタイルに合わせた材質選びや、後悔のない治療を選択しましょう。

総入れ歯、部分入れ歯を検討されている方は、まずは歯科クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。

WITH DENTAL CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。

お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。

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