歯列矯正をおこなうことを考えている方の中には、歯の裏側に矯正装置やワイヤーを取り付ける、裏側矯正(舌側、リンガル矯正)を検討されている方も多くいらっしゃると思います。
調べていくうちに半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)というワードを見つけてお問合せが来ることも多い印象です。
「裏側矯正にすごく興味があるけど費用が気になる……。ハーフリンガル矯正なら予算内に収まるかな?」「歯列矯正をしていることをなるべく気付かれたくない。ハーフリンガル矯正ならあまり目立たないと聞いたが実際どうなのか?」「裏側矯正をしてみたいけど、接客業をしているから滑舌が悪くなるのは困る……。ハーフリンガル矯正なら大丈夫と聞いたから相談してみたい。」
このような疑問や心配をお持ちの方のために、今回は半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)の特徴について解説していきます。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)とは?
まず裏側矯正についてですが、ワイヤーとブラケットと呼ばれる矯正装置を、舌側(歯の裏側)に装着して歯列を整える矯正治療です。
裏側矯正には、上下ともに裏側に矯正装置を装着する「フルリンガル矯正」、上顎は裏側、下顎は表側に装置を装着する「半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)」という方法があります。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)の場合、下顎は表側矯正ですが、下顎は矯正装置がついていてもそれほど目立たないことや、フルリンガル矯正よりも費用を抑えることが出来るメリットがあります。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)のメリット
見た目がきれいで目立ちにくい装置
裏側矯正を選ばれる方は、歯列矯正をしていることを周囲の方に気付かれたくないけど、マウスピース矯正では歯列矯正が難しいと言われてしまった……というお悩みがあるケースが非常に多いです。
もちろん、矯正装置が全く見えないということではありませんが、半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、上顎は裏側に矯正装置が装着されること、下顎の矯正装置が付いている部分は上顎の前歯に隠れてあまり目立たないのがメリットです。
費用を抑えられる
表側矯正の費用の相場は60~100万円(税込)ほどですが、裏側矯正(フルリンガル矯正)をした場合は表側矯正よりも手間やコストがかかるため、120~150万円(税込)ほどが相場となっています。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、上顎のみが裏側矯正となるため、その分費用を抑えられることになります。
発音への影響など違和感が少ない
発音は舌の動きが大きく関連しています。
歯の裏側に矯正装置を装着する裏側矯正(フルリンガル矯正)では、上下ともに口腔内の舌が動ける範囲が狭まることから違和感が大きく、滑舌が悪くなりやすいです。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)も口腔内の違和感はもちろん発生しますが、下顎は表側に装置が付くので舌が動ける範囲が多くなり、滑舌への影響や違和感の軽減になります。
矯正装置の厚みによる口元の突出感を軽減
上顎の表側に矯正装置が装着されると、もともとの歯並びが上顎前突で前に出ている方などは、そこに更に矯正装置の厚みが加わってしまい、お口が閉じない、口元が突出してしまうという問題が起きるケースが多いです。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)の場合、上顎は裏側に矯正装置が装着されるため、口元の突出感を軽減することが出来ます。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)のデメリット
笑った時に装置が見えてしまうことがある
裏側矯正(フルリンガル矯正)と比較すると、大きくお口を開けて笑った際などは、やはり矯正装置が見えてしまうことがあります。
下顎の表側に装着する矯正装置を、透明や白色のものに変更すれば、より目立ちにくくなるのでおすすめしています。
ご希望の場合はカウンセリングの際に歯科医院に取り扱いがあるか確認してみましょう。
食事で物が引っ掛かりやすい
ブラケット、ワイヤーの矯正装置を使用した歯列矯正中は、食べ物がどうしても矯正装置に引っ掛かりやすいです。
特に葉物野菜やひじき、繊維質の多い野菜類、米粒や麺類、ひき肉、ごまなどを食べた後は注意が必要です。
見た目の問題もありますが、食べ物が原因で矯正装置が外れてしまうこともあるので、食べ物の選び方や食べ方に注意し、食後のケアはしっかりと行うようにしましょう。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)のまとめ
- 裏側矯正には、上下ともに裏側に矯正装置を装着する「フルリンガル矯正」、上顎は裏側、下顎は表側に装置を装着する「半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)」という方法がある。
- 半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、上顎は裏側に矯正装置が装着されること、下顎の矯正装置が付いている部分は上顎の前歯に隠れてあまり目立たないのがメリット。
- 半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、上顎のみが裏側矯正となるため、その分費用を抑えられる。
- 半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、発音への影響など口腔内の違和感が少ない。
- 半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)は、上顎は裏側に矯正装置が装着されるため、口元の突出感を軽減することが出来る。
- 裏側矯正(フルリンガル矯正)と比較すると、大きくお口を開けて笑った際などは、矯正装置が見えてしまうことがある。
- ブラケット、ワイヤーの矯正装置を使用した歯列矯正中は、食べ物が矯正装置に引っ掛かりやすく、食べ物の選び方や食べ方に注意し、しっかりとした食後のケアが必要。
半裏側矯正(ハーフリンガル矯正)を検討されている方は、まずは歯科クリニックのカウンセリングを予約し、相談してみましょう。
WITH DENTAL CLINICでは各種カウンセリングはすべて無料ですので、安心してご相談いただけます。
お電話、予約フォームで受け付けております。知識豊富な専門のスタッフが親切に丁寧にお答えしますのでお気軽にご利用ください。